東京ビックサイトにて2022年5月21日・22日に開催された「DESIGN FESTA Vol.55」に行ってきました。
ジャンルを問わずオリジナルのあらゆる形の作品が集結するアートイベント、DESIGN FESTA(以下、「デザフェス」)は毎年5月と12月に開催されています。
出展している作品はドローイング、写真、立体模型、日用品、バラエティ雑貨など本当に多岐にわたっていて、複数の展示会・即売会を一つのスペースでまとめておこなっているようなカオスな空間が楽しめました。
日本のみならず海外からの参加者もいて、サブカルチャー愛にあふれた参加者で会場はにぎわっていました。
DESIGN FESTA – 自由な発想で生まれた作品が並ぶカオスな空間
デザフェスの会場に入って一通りまわってみると、出展作品のカオスさについ目をキョロキョロしてしまいました。
路面電車の車両の前面だけを切り取った大きなオブジェ、全裸の人間のリアルなイラストが描かれてあるだけの壁画、大きな鳥居と神主の恰好をした出展者が印象的な神社を模したブースやRPGの武器屋を彷彿させるような出店など、数々のアーティストたちが自由に作り上げた作品を所狭しと陳列しているので、どこを見ても見飽きることがありませんでした。
つい引き込まれる魅力あるデザインの数々
平面立体問わず販売作品は、クールなものから何かのパロディまで無数のデザインのものがありました。
個人的に特に印象深かったのが、夜空の星図を模した模様のスマホケースです。
スマホケースというと単色のものやキャラクターデザインのものが多いイメージでしたが、こうしたおしゃれな柄のものはよりスマホを使うのが楽しくなりそうでいいですね。
ほかにも、タロットカードの柄を使ったデザインのグッズも興味深かったです。
タロットの持つ謎が多く神秘性のある雰囲気が、きめ細かい線で縁どられた模様からなんとなくですが感じられました。
面白いバラエティーグッズも次々発見
真面目な作品が多く見られた一方、脱力感のあるものやパロディ色の強いものなど、どこか愛嬌のある面白い作品もたくさんありました。
海苔の袋を模したクリアファイル、スーパーの惣菜などに貼られるシールを模したステッカー、ペットやスイーツなどを入れた現代風の「家紋」の手ぬぐいなどちょっとした話のネタになりそうなものも多かったです。
デザインというのは、見た目の美しさやかっこよさも大事ですが、それだけでなく、時には遊び心を盛り込むことも来場者の興味を誘うという点では大事なのかもしれませんね。
文様1つでものの印象はがらりと変わる
デザインフェスタには、この他にも青海波や千鳥柄などといった和風の伝統文様を取り入れたものも見られました。
写真やイラストを入れるのではなく、シンプルな文様を入れることでガラスや着物などの素材の質感を邪魔せず、いい感じに見た目のアクセントがつけられています。
余談ですが、東洋美術印刷では日本・東洋・西洋のあらゆる伝統文様をデータ化してコンテンツの素材として提供しております。
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