東洋美術印刷では長年にわたり、より多くの方に情報が伝わりやすいデザインの改善に努めてまいりました。
そんな弊社では2013年ごろより富士ゼロックス株式会社(現:富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社) のユーザーから構成される「DSF(ドキュメントサービスフォーラム)」による「拡大本」の制作事業に携わっています。
教育の平等実現を支援するために作られた拡大本
拡大本は盲学校に通う子供たちのために制作された、一般的に使われている検定教科書の文字や画像を大きくしたりページのレイアウトを変えたりすることで見やすく工夫されている本です。
DSFでは社会貢献活動研究会を立ち上げて、2000年より拡大本の制作・普及に取り組んでいます。
弊社を含めたDSFの会員企業が拡大本を印刷・製本して、毎年12月頃に全国にある盲学校に寄贈しています。
実際に使用されている拡大本の数々
① 漢字の本(小学1年生から中学3年生までの各学年向けの9種類)
小学校や中学校の各学年の授業で習う漢字を紹介しています。
小学生用のものでは読み方のほかに書き順の説明も分かりやすく大きめに記載されています。
② ENGLISH WORD BOOK(英単語帳)
中学3年間の英語の授業で登場する英単語のスペル・発音・品詞の種別・意味をアルファベット順に掲載していて、重要な単語ではイディオムや慣例表現も記載されています。
③ 世界の国旗
世界195の国・地域の国名とその首都と国旗がまとめられていて、特に細かな模様のある国旗でも見やすいよう大きなサイズで掲載されています。
ものの見え方に関係なく学ぶことができる環境づくりを
拡大本はまだ世間での認知度は高くないかもしれませんが、弱視など目にハンディキャップのある子供たちでも平等に学習を受けるために必要不可欠なものです。
今後も弊社はDSFの一会員として、拡大本の制作・普及を目指していきます!
・関連リンク
Document Service Forum公式HP