スマートフォンが主流になり10年以上経過した現在、様々なアプリや機能を気軽に入手することができる時代となりました。
スマホのカメラ性能の高さは年々進化し続け、アプリから絵や書類の作成なども行えます。
そして、データを「プリントしたい!」と思ったら、手軽にコンビニや家庭用のプリンターでプリントできるようになりました。
しかし…実際プリントしてみたら「思っていた色味と違う…」と感じたことはありませんか?
今回は「スマホの写真をプリントした」ときの色の違和感の原因についてご紹介します。
色に関するこんなこと、経験ございませんか?
先日、友人Aから以下のような相談を受けました。
スマホの写真をプリントすると、どのコンビニでも色が暗い感じでプリントされるんだよね…。
…その悩み、セ●ンイレブンでも、ファ●リーマートでも、ロー●ンでも結果は一緒です。
では何故スマホ画面で見る写真は、プリントすると暗くなってしまうのでしょうか?
キーワードは、【色の見え方】です!
実は、私たちが見る色は2種類あります。
①スマホやパソコンの画面で見る色をRGB(アール・ジー・ビー)といいます。
②プリントした紙などで見る色はCMYK(シー・エム・ワイ・ケー)といいます。
まずRGBは、「光の三原色」と呼ばれ、スマホやパソコン、テレビなど光を利用して色を表現する際に使用される色です。
このRGBはRED(赤)/GREEN(緑)/BLUE(青)で表現され、混ぜれば混ぜるほど色が「明るく」なります。
CMYKは、プリンターのインクとしてプリントをする際に使用する色です。
このCMYKはC(シアン・青)/M(マゼンタ・赤)/Y(イエロー・黄)/K(ブラック・黒)で表現され、混ぜれば混ぜるほど色が「暗く」なります。
RGBは赤・緑・青、CMYKは青・赤・黄・黒と使用する色が違うのです。
中でも発色の違いを感じるものは、海や空の色です。
左のRGBの海と空に比べて、右のCMYKの海と空は少し曇って見えます。
このようにプリントしたスマホの写真は、色の発色の仕方が異なるため「寄せる」ことはできても「同じ」にすることはできないのです。
Photoshopなど専門のアプリケーションソフトを使用すると、事前にプリントした時の色味をデータで確認することが可能です。
しかし、スマホの写真をプリントするときは「必ず色が少し暗くなる」と覚えておいてください!
事前の心構えをしておくと、綺麗な写真をプリントすることができると思います!
ぜひ、いざという時に役立ててください!