以前、コムデザではGoogleのアクセス分析ツール「GA4」について記事で解説いたしました。
しかしアクセス分析ツールはほかにも様々な種類があります。
新しくツールを導入するには手間やコストがかかるので、仕組みをしっかり理解せずにただなんとなく使い続けるのはもったいないですよね。
とはいえアクセス分析って「コンバージョン」だの「セッション」だの横文字が多すぎて難しそうだと導入を踏みとどまってる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回はアクセス分析についてだけでなく、実際にどのようなツールがあるのかあわせて紹介いたします。
アクセス分析とは何かまずはおさらい
アクセス分析とは、WEBサイトへのアクセス情報を採集してユーザーの様々なデータを調べる作業です。
ユーザーデータは大まかにアクセス回数や流入元のサイト等といった行動データ、アクセスしているデバイスなどの環境データ、地域や性別などの属性データに分かれます。
アクセス分析には専門ツールがあり、WEBの知識がない方でもユーザーの情報を気軽に細かく収集できたり、数値やグラフなど視覚的な形にまとめたりできます。
分析結果をもとにアクセスが集中するページやアクセス数の多い国などといったデータが割り出せて、マーケティングや営業戦略の施策に役立てられます。
アクセス分析ツールの主な種類
WEBサイトにアクセスする際、ユーザー側の端末とWEBサイトを管理しているWEBサーバーとの間で情報のやりとりが行われます。
アクセス分析ツールは端末側から送られたデータを収集するのですが、その方法により以下の3種類に分けられます。
① …サーバーログ型
ユーザーから送られたアクセスログをWEBサーバーが保存、そのデータをツールでダウンロードして解析する仕組み。
WEBサイトを編集せずデータを分析できるため初心者でも扱いやすい一方、リアルタイムでの解析が難しくユーザーの詳細情報が取得しづらいデメリットもあります。
② …パケットキャプチャー型
ユーザーとWEBサーバーの間のネットワークでパケットと呼ばれるデータのかたまりを取得、分析用のサーバーに保存して解析する仕組み。
WEBサーバーに負担をかけないため大型サイトでの解析やリアルタイム解析に適していますが、専用のサーバーを構築するため初期費用がかかりやすいです。
③ …WEBビーコン型
事前にタグを埋め込んだWEBサイトにアクセスするとユーザー側の端末が分析用のサーバーに情報を送信、蓄積したデータを解析する仕組み。
他の方法に比べて計測精度が高いため正確なユーザー情報が取得できる一方、解析したいWEBページにタグを埋め込む作業の手間がかかってしまうのがデメリットです。
まずはアクセス分析の目的を明確化しよう
アクセス分析に用いられるツールはほとんどが有料なため、なんとなく導入しただけでは費用に見合った効果を得られません。
アクセス分析はあくまで「目的」ではなく「手段」なので、分析の作業を通じて最終的にどうしたいかをあらかじめよく考えてから導入しましょう。
- WEBサイトの新規アクセス数を増やしたい。
- WEBマーケティングを年齢や地域などの属性に特化させたい。
- WEBサイトを通じた申込数や購入数などを増やしたい。
- 実店舗やリアルイベントでの来客数を増やしたい。
アクセス分析を行う目的として、主に以下の項目があげられます。
他にも様々な目的が挙げられるかと思いますが、いずれにしろ大事なのはアクセス分析をしただけで満足してはいけないということでしょう。
アクセス分析に役立つ4つのツール
アクセス分析ツールの導入が決まったら、どのツールにするか以下の3つの点に注目して選びましょう。
- 機能性…単にツールでできることの多さで選ぶのではなく、ツールの機能が目標達成に役立つかが重要です。
- 使いやすさ…ツール自体の使いやすさはもちろん、分かりやすい分析レポートを出力してくれるかも確認しましょう。
- コスト…アクセス分析ツールには有料のものも無料のものもあります。導入の前に料金体系はよく目を通しましょう。
おすすめのツール①:GA4(Google Analytics)
Google Analyticsは2023年3月現在、日本で最も有名なアクセス分析ツールです。
その名の通り検索エンジンのGoogleが提供しており、2020年にリリースされた「GA4」が最新バージョンです。
無料でありながら詳細なユーザー情報が分析できる利便性の高さから、国内の上場企業の8割が導入しているといわれるほど広く普及しています。
Googleの他のサービスとも連携できて自由度が高い反面、操作にはWEBの知見がある程度必要といえます。
おすすめのツール②:Amplitude
Google Analyticsと共に世界中の企業に利用されているツールです。
WEB上のユーザー情報を企業の公式アプリや電子決済など様々なチャネルのデータと連携できるため、特定のユーザーの行動をオンライン・オフラインの両方で把握しやすいメリットがあります。
無料版でも十分すぎるほどあらゆる機能を利用できるものの、思い通りに操作するにはGoogle Analytics以上に高度なマーケティングの知識が必要です。
おすすめのツール③:Juicer
Juicerは収集した細かなユーザー情報をもとに自動でWEBサイトのペルソナとなる人物像を生成してくれる機能があるアクセス分析ツールです。
またアクセス情報をもとに広告やWEB接客の適切な施策を提案してくれるため、マーケティング未経験者でも扱いやすいのが特徴です。
基本機能だけなら無料で利用できて、有料版になるとレポート生成や広告配信などの自動化機能も使えるようになっています。
おすすめのツール④:サイテスト
サイテストはアクセス分析だけでなく、ヒートマップ(WEBページのどこを重点的に見ているか視覚的にあらわしたもの)分析やWEB広告のリターゲティング機能などWEBマーケティングのあらゆるソリューションをまとめて提供しています。
無料トライアル版と有料版がありますが、無料トライアル版だけでもアクセス分析の機能を一通り利用できます。
WEBの専門知識不要でできる機能も多く、WEBマーケティング初心者にも使いやすいのが特徴です。
目的・使いやすさ・予算にあったツールを選ぶのが重要
アクセス分析と一言でいっても、様々な方法があって専用ツールも多岐にわたっているため思ったより奥が深い世界だと感じた方も多いでしょう。
ツールによってできることやいくらかかるかが大きく異なってくるため、まずはアクセス分析を通じてどんな目標を達成したいか考えて導入するツールを選ぶ基準を設けることが重要です。
本格的に扱うとなるとかなり専門性の高い分野なので、今まで経験がない方は無料お試し版などを入れてみてアクセス分析がどのようなものか体験してみるのもおすすめですよ。
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