DMを送るときに気を付けたいこと(局印デザイン編)

DMを送るときに気を付けたいこと(局印デザイン編)プロモーション

春になり進学や就職を機に新生活を始める人が多くなる季節となりました。

新入生や新社会人が移住してくるのは地元の商店や企業にとって新規顧客を増やす大きなチャンスといえます。

そんな時に直接販促できるDMは強力なマーケティングツールとして効果を発揮します。

そこで今回からDMを送るときに気を付けたいことを項目ごとに紹介したいと思います。

今回ははがきや封筒に掲載する局印についてお話しします。

局印が何なのかご存知の方もそうでない方も、DMを送る際の参考になれば幸いです。

局印とはどういうものか、まずはおさらい

局印とは郵便物が「料金別納郵便」あるいは「料金後納郵便」であることを示すマークです。

料金別納郵便も料金後納郵便も何千通何万通もの大量の郵便物を効率よく送付するための制度で、郵便局にて直接郵送物を差し出すことで、切手を貼らずにそのまま郵送できます。

両者は制度を利用できる最低部数や支払い方法などが異なるため、利用する際にはどちらの利用条件に該当するのか確かめておきましょう。

 

「料金別納郵便」が向いているDM手法

複数の郵便物の料金を一括で支払える制度で、イベントや季節ごとのセールの案内など一度にDMを大量に送付したい方におすすめです。

利用できるのは10部以上の郵送物ですが、郵送時の料金が全て同一である必要があります。

利用時の郵便局への事前連絡は必要なく、支払いは現金か郵便切手のどちらかで行います。

 

「料金後納郵便」が向いているDM手法

1ヶ月間の郵送物の料金を翌月にまとめて支払える制度で、DMやお知らせメールなどを月に何度も郵送する方にはこちらがおすすめです。

利用できるのは50部以上の郵便物で、利用時には郵便局で事前申し込みをする必要があります。

場合によっては現金や有価証券などの担保が必要です。

また制度の対象となるのは直接郵便局の窓口に差し出された郵便物のみで、郵便ポストに投函されたものは対象外となり料金が別途発生するので気を付けましょう。

 

局印のレイアウトと使用時の注意点

局印には図のような丸形と角形があり、どちらも大きさは縦横ともに20mmから30mmの範囲と規定されています。[注1]

丸形の局印角形の局印

局印は和封筒など縦書きの場合は書面の左上に、洋封筒など横書きの場合は書面の右上に配置します。

上半分にはその郵便物を差し出した郵便局名を明記します。
(今回は弊社の最寄りの「飯田橋局」と記載しています)

差出人の氏名や住所がはっきり分かるように記入されている場合、郵便局名の明記は不要です。

下半分には通常「料金別納郵便」「郵便後納郵便」とだけ書かれますが、規定された局印の形状やサイズを逸脱していなければ、自由に下図のようなデザインを掲載することができます。

あからさまに反社会的なものや不健全なものでなければ、広告も掲載できます。

ただし一般的な郵便物と広告郵便物では局印のデザインが異なるので気を付けましょう。

なお下半分のデザインを独自のものにする場合、先ほどの図のように局印の中心に「料金別納郵便」「料金後納郵便」の明記を忘れずに入れてください。

1本線の局印 ・1本線
下記以外の一般的な郵便物
(通常は3営業日以内に配達される)
2本線の局印 ・2本線
2,000部以上の広告郵便物
(混雑時には配達日数がさらに3日程度延びる)
3本線の局印 ・3本線
50,000部以上の広告郵便物
(混雑時には配達日数がさらに7日程度延びる)

また「ゆうメール」にて郵送したい場合、郵便物ではなく小包として取り扱われます。

局印には料金別納、料金後納と「郵便」を抜かして明記する必要があります。

 

広告郵便物として出せばお得になる!

DMを大量に送付する場合、広告郵便物として差し出すことで郵送料金がいくらか割引になります。

はがきの種類や部数によって割引される割合は細かく変わってくるほか、広告郵便物として出すには事前の承認など一定の条件を満たす必要があるため、日本郵政の公式サイトなどで事前に調べておきましょう。

あいさつ状や請求書などは広告郵便物として送れないほか、「ゆうメール」として送る際は基本的に広告郵便物として郵送することができないので気を付けましょう。

 

局印でアクセントの入った「他とは違う」DMを目指そう

今回あまり注目する機会が少ない局印に関して取り上げたのですが、改めて見てもかなり細かなルールが設けられていることが分かります。

しかし他とは違う特別な局印を使えば数あるDMの中からそのDMへ視線が向けられる可能性が確実に高まります。

3月や4月は新年も始まりマーケティングでも新規顧客の開拓に力を入れたいところ。その後押しとなるツールとしてオリジナルの局印が入ったDMは効果を発揮してくれるでしょう。

次回はDMを送付する際の「レイアウト」について解説したいと思います!

 

・関連資料のリンク

[注1] 日本郵政 | 料金別納 表示の方法

 

・関連サービス:バリアブル印刷

 

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