2024年2月14日~16日の3日間、池袋・サンシャインシティにて印刷メディアによる大型イベント「page2024」が開催されました。
37回目の開催となる今回は「連携」がテーマで、これは昨年開催されたpage2023の「発注を自ら創生する」という意味の「創注」を促進させるべく、技術やサービスの面で他社と連携していくことで、印刷業界全体の発展を目指すという思いがこめられています。
東洋美術印刷は前回に引き続いて、page2024に出展しましたのでその様子についてレポートいたします。
page2024について
page展は1988年より開催されている印刷メディアビジネスの総合イベントで、今回は3日間で148社の企業や団体が出展し、21,580名の来場者を記録しました。
リアルでの展示に先駆けて2月5日からセミナーの基調講演が行われ、DXによるペーパーレスが加速していく世の中で印刷業界がどう考えて何に取り組むべきか様々な企業の方がお話しされました。
印刷メディアビジネスでの「連携」ということもあり、印刷会社だけでなく製紙メーカー、印刷機メーカー、フォント会社、印刷関連のWEB開発会社など様々なジャンルの企業のブースが並んでおり、中国から出展してきたメーカーさんもありました。
独自の検査アルゴリズムを搭載したバリアブル印刷用の文章読み取りシステムや、画像の再現性を保ちながら使用するインキのコストを削減できる新技術など、印刷業界のテクノロジーも進化し続けていることを会場のいたるところで感じることができました。
また今回は理想科学工業株式会社のブースにて、同社がUCD(ユニバーサルコミュニケーションデザイン)のノウハウを活かして開発したサービスで弊社でも情報デザイン改善のソリューションとして提供させていただいている「ヨミヤス」の展示もありました。
見えづらく伝わりづらい情報デザインとはどういうものか、市の広報誌や保険商品のパンフレットなど架空の冊子が展示されていて、デザイン上の問題点などを担当者が説明されていました。
東洋美術印刷の出展品目
今回弊社では、前回も出展させていただいたVR360や昨年10月に立ち上げたソリューション「TBP Digital」に関する内容を中心に展示いたしました。
VR360は実在するショールームや工場などの内部を360度カメラで撮影し、WEB上でバーチャル空間として再現することで、メタバースのように自由に空間を移動し体験できるコンテンツを提供する実写VRサービスです。
リモートで内部の案内ができるほか、休日や夜間など営業時間外でもWEB上で気軽に利用できることから、導入する企業側にも利用するユーザーにも利便性が高いツールといえます。
またTBP Digitalが提供している「業務の課題を解決するWEBソリューション」や「リアルな質感を最大限高めた3DCG制作ソリューション」も映像やパネルで紹介しました。
一方で美術印刷を行う会社として、印刷会社らしいカラー印刷の見本の展示もしました。
弊社では高価になりやすいカラー印刷を少部数で安く実現する「CSI」という新しい印刷スタイルを提供しています。印刷の版を必要としないインクジェット印刷機と、少部数製造に特化したオンデマンドブック製本機を連結したシステムで、少部数化、カラー化のニーズに応えています。
費用を抑えながら少量でカラーの印刷物を発注できるとなると痒い所に手が届くシステムといえますね。
この他にも弊社が手がけてきた印刷物が出展されており、多くの人に弊社について知ってもらえる場となれたかと思います。
弊社のブースに来ていただいた皆様、まことにありがとうございます!
まとめ
毎年pageに参加していますが、一年経つだけで色々な企業が新たな技術を生み出しており印刷業界の奥深さのようなものを一層感じることができました。
デジタル化に加えて、環境問題への対応、金銭的・業務的コストの削減などといった課題にこれから印刷業界がどのように進化して行くのか楽しみです。
今後もpage展を中心に様々な展示会に出店して、業界内外の交流をより深めていきたいです。
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工場見学やオンライン展示会で活躍する VR活用方法 本資料では3Dカメラで撮影した空間をWEBコンテンツ化するサービス「VR360」の説明と、工場見学やオンライン展示会でどのように活用できるかのアイディアを掲載しています。 | |