世界中で新たなグッズが登場!今FSCⓇ森林認証が熱いんです。

世界中で新たなグッズが登場!今FSCⓇ森林認証が熱いんです。SDGs

現在、世界中でSDGsに対する取り組みが行われています。

特に森林保護に関する活動は、単に森林減少を食い止めるだけでなく、野生生物の保護、河川や海洋の水質保全、洪水などの災害の防止、地域の伝統社会の維持など様々な効果が期待できます。

今回は、サステナビリティに配慮した木材製品の証であるFSCⓇ森林認証を取得した企業とグッズについて紹介します。

FSC森林認証という言葉、初めて聞く人もいるかもしれませんが、実は連日熱い展開を繰り広げてきた2020年東京オリンピックにおいても選手村や競技場の建築材料に、FSC森林認証を受けた木材が使われています。 [注1]

あなたの周りにもFSC森林認証を受けている製品はたくさんあるかもしれませんね。

 

FSC森林認証ってそもそもどんな制度?

FSC®認証マーク

FSC森林認証とは、製品に使われている木材が環境的・社会的に適切に管理された森林からつくられたかどうかあらわす制度。

認証を受けた製品は以下のマークが利用できるため、消費者はマークの入った製品を利用することで森林保護活動や途上国の林業を支援してSDGsのゴール達成に貢献できます。

ようちゃん
ようちゃん

FSC森林認証の詳しい説明はこちらの記事もご覧ください!

 

FSC森林認証を取得した企業の例をご紹介

認証取得事例 1:マクドナルド

普段私たちがよく利用しているチェーン店にも、FSC森林認証を受けて森林保護に貢献しているところは少なくありません。

特に世界的なバーガーチェーン、マクドナルドではサステナビティの確保を自らのCSRの内容に取り入れており、2020年までに店頭で使われる包装紙を全てFSC森林認証を受けたものにするというビジョンを掲げています。 [注2]

現在、各国のマクドナルドではプラスチックの包装を紙の包装へ変えていく試みがおこなわれていて、包装に使われる紙は基本的にリサイクルされた古紙かFSC森林認証を受けた原料でできたものが使われます。

実際にマクドナルドのヨーロッパ法人は、2015年の時点で包装紙を全て古紙由来かFSC認定済みの紙へ移行しており、日本法人でも2016年にプラスチック製のアイスコーヒーのカップをFSC森林認証を受けた紙コップに変更しています。[注3]

他にも食用パーム油の原材料となるヤシの熱帯雨林の保全を支援する活動などもおこなっており、マクドナルドが外食産業の中でも環境保護への関心がかなり強い会社ということがわかります。 [注4]

 

認証取得事例 2:マーティン社

紙製品以外にも、木材でできたさまざまな加工製品がFSC森林認証を受けています。

ボブ・ディランやエリック・クラプトンなど数多くのミュージシャンに愛されてきた楽器メーカーのマーティン社は、世界でもいち早く環境ポリシーを導入した楽器メーカーの1つです。 [注5]

1990年ごろからマーティンでは、ギターやウクレレなどの材料にFSC森林認証を受けた木材を使用しはじめました。

2009年にFSC森林認証を受けた木材のみで作られた「D Mahogany guitar」が開発されて、現在ではアーティストモデルも登場しています。

また今年に入ってプラスチックを一切使わない新モデルも発表されているなど、常に環境に配慮した新しいモデルの開発に力を注いでいます。[注6]

ギターケースもすぐに栽培できて持続可能性が高い麻の繊維を利用して作られるなど、マーティンの環境への配慮は細かなところまで見られます。[注7]

 

認証取得事例 3:ピレリ社 

FSC森林認証を受けている製品は、何も木材の加工品ばかりではありません。

F1の公式タイヤサプライヤーとしても知られるイタリアのタイヤメーカー、ピレリ社では初めてFSC森林認証を受けた「P Zeroタイヤ」を開発し、現在では量産化にも成功しています。[注8]

P ZeroタイヤにはFSC森林認証を受けた天然ゴムなどの原料が使用されています。

天然ゴムの主な産地である東南アジアでは違法伐採・違法取引が横行していて、認証を受けた原料を使うことでこうした違法行為の撲滅に貢献しています。

また2018年にはピレリなどのタイヤメーカーが一丸となって、天然ゴム産地の環境・社会の保全を目的とする「持続可能な天然ゴムのためのプラットフォーム」を設立しました。[注9]

生産者や生産地を守るフェアトレードの考えがチョコレートやコーヒーなどの食べ物だけでなく、タイヤにまで取り入れられているのは少し意外ですね。

 

FSC森林認証はさまざまなものに付与されている

FSC森林認証を受けている製品は正直、紙製品だけと思っていたのでこれほど色々なジャンルの製品があるとは意外でした。

ただそれだけさまざまな業界で環境保護やサステナビリティへの関心が高まっていて、みんな自分の業務を通してそれぞれ違う形で森林保護に貢献しているというのが印象的でした。

また「FSC森林認証済の製品を使うこと自体がSDGsに貢献している」ことを認識するのも重要です。

一人ひとりが環境に配慮した製品を使えば、結果として環境保護に大きく貢献することになるかもしれませんね。

 

・関連資料のリンク

[注1] 浜松市:「Used in Village Plaza」天竜材後利用デザインコンペを実施します!
[注2] FSC応援プロジェクト:FSC認証紙を使っていくことの重要性を伝えていきたい
[注3] McDonald’s corporation : Continuing our Journey Toward Sustainable Packaging
[注4] 日本マクドナルド:持続可能な食材の調達 パーム油
[注5] Martin Guitar : Sustainability
[注6] Music to our ears : Martin Guitar debuts new FSC certified guitars
[注7] Martin Guitar :00L Earth
[注8] 日本FSC協会:タイヤメーカーのピレリ、世界初のFSC認証タイヤの製造開始を発表
[注9] Global Platform for Sustainable Natural Rubber

 

・関連資料のダウンロード

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