伝わりやすいデザインのグランプリを決める「UCDAアワード」

伝わりやすいデザインのグランプリを決める「UCDAアワード」プロモーション

漫才なら「M-1グランプリ」、楽曲なら「日本レコード大賞」のように世の中にはいろんな賞がありますが、情報のつたわりやすさにも実は賞があります。その名も「UCDAアワード」。

今回は、「そもそもUCDAって何なの?」という方のために基礎知識を含めてざっと紹介していきます。

「UCDA」は情報のわかりやすさを改善するメソッド

UCDAとは「一般社団法人ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会」の略称です。

ではユニバーサルコミュニケーションデザイン(UCD)って何なのかですが、企業や自治体が製作する印刷物やWEBコンテンツが本当に利用者に情報が伝わりやすいかどうか、「わかりやすさの観点で情報コミュニケーションを科学的に分析するメソッド」として開発されたデザインの分析と改善の手法です。

ようちゃん
ようちゃん

UCDに関する詳しい情報はこちらの記事もご覧ください!

 

伝わりやすさを表彰する「UCDAアワード」

UCDAアワードは、産業・学術・生活者の「集合知」に基づいて開発された基準で、情報デザインを評価して、分かりやすさや伝わりやすさの観点で優れたコミュニケーションデザインを表彰するイベントです。

2010年以降毎年開催されており、これまで金融会社や食品会社そして自治体など、多くの企業や団体が受賞してきました。

受賞作品は専門家と生活者の客観的な評価を踏まえ、大学教授や金融アナリストなどで構成された実行委員会により最終的に決定されます。

 

以前は電通ホールや神田明神ホールで開催され、例年参加者で会場を埋め尽くす一大イベントとして運営されてきましたが、昨年からコロナ対策として密を避けるため、オンラインイベント形式で運営されています。

昨年の2020年度UCDAアワードは「『情報品質』が価値を生む」というテーマのもと、企業・団体と生活者の間のコミュニケーションを円滑にすることで双方の信頼を高めて豊かな社会を実現する目的で開催されました。

 

UCDAアワードの評価対象

UCDAアワードで評価される対象は例年変更され、その時代を映した内容となっています。

2021年度のアワードの評価対象は以下の4つのカテゴリに分けられています。

カテゴリ評価対象対象分野
資産形成金融商品のパンフレット生命保険、証券・投信商品、金融機関など
生活・保障保険商品のパンフレット、請求書類、説明資料など生命・医療保険、食品、医薬品、通信機器など
メディアミックス印刷物・動画コンテンツのデザイン生命保険、損害保険、証券・投信商品、金融機関
パブリックUCD関連の活動自治体、公的団体

多額のお金を運用する商品を扱っているうえ、複雑な制度を分かりやすく説明しなければならない保険会社や証券会社などの企業が対象として多く選ばれている印象ですね。

その他アレルゲン表示が重視され始めた食品や医薬品、何かと契約時に分かりにくくて悩まされる通信機器など、時代を反映した対象となっているようです。

 

コロナ禍でテレワークなどが普及したこともあり、デジタルでの「非対面でのコミュニケーション」のデザインも重視されています。

最近はWEB上で動画を使って保険や投資信託などの仕組みを説明する会社も増えたこともあり、動画が印刷物とともに評価対象となっていますね。

 

UCDAアワードには5つの賞がある

UCDAアワードでは、以下の5つの賞をカテゴリごとに授与しています。

UCDAアワード専門家、生活者両方の評価が高いものに授与される
情報のわかりやすさ賞専門家の評価が特に高いものに授与される
アナザーボイス賞生活者の評価が特に高いものに授与される
特別賞特徴的な評価結果を得たものに授与される
実行委員会特別表彰UCDへの姿勢、社会的な貢献が評価された企業・団体に授与される

エントリーできる数に制限はないので、一つの企業が一回のUCDAアワードで複数受賞するということも珍しくありません。

ちなみに今年度のUCDAアワードはすでにエントリーの受付を終了しており、選考結果は10月下旬ごろに発表される予定です。

 

UCDAアワードは必要な情報を分かりやすくしたデザインの証

保険とか公的な手続きとかの書類ってびっしり難しい情報が細かく書かれていて、分かりにくいイメージがありますよね。

UCDAアワードはそのような情報が伝えにくくなる要因を取り除いたものを表彰する制度なので、書類を見たり書いたりするときのストレスを軽減するためにも、今後もどんどん規模を拡大させながら開催していってほしいですね。

 

東洋美術印刷では「UCDAの窓口」としてUCDに基づく情報デザインの改善をお手伝いしています。

詳しくは関連サービスを見てみてくださいね。

 

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