マスメディアやインターネットメディア、そしてアナログメディアを組み合わせ、それぞれのメディアの強みを活かしたマーケティングを仕掛けるのが、「クロスメディアマーケティング」です。
たとえば、TVCMの最後に「続きはWebで」のテロップが流れ、Webサイトへ誘導する手法を目にしたことがある方は多いのではないでしょうか。
この記事では、そうしたクロスメディアマーケティングのメリットや成功のコツ、大手企業の成功事例を私の趣味嗜好で振り返ったものが中心ではありますが、紹介します。
クロスメディアマーケティングのメリット2つ
なぜ単一のメディアではなく、クロスメディアでマーケティングを行うのでしょうか。
クロスメディアマーケティングをおこなうメリットを2つ紹介します。
①:それぞれのメディアの強みを活かせる
クロスメディアマーケティングならそれぞれのメディアの強みを活かすことが可能です。
メディアごとの長所は次の通りです。
長所 | |
テレビ | ・全国的なリーチがある ・視覚的な情報を伝えられる |
新聞 | ・信頼性が高く、説得力を出せる ・シニア層へのリーチが強い |
雑誌 | ・専門誌なら狙ったターゲットに届く ・一度に多くの情報を伝えられる |
WEB | ・トレンドを形成しやすい ・簡単に効果測定できる ・顧客とのコミュニケーションが可能 |
クロスメディアマーケティングを展開する場合は、こうしたメディアごとの強みを知り、商品やサービスの特性に合ったメディアの組み合わせを模索しましょう。
②:より広い層のユーザーにアピールできる
広告を出稿するメディアによって、メインとなる顧客層が異なります。
たとえばWebやSNSは20代~30代の若年層が多く、新聞はシニア層や中高年層が多いという特徴があります。
複数のメデイアを組み合わせればそれぞれのメディアの顧客層を取り込み、より広い層のユーザーにアピールすることが可能です。
クロスメディアマーケティングを成功させるコツ2つ
クロスメディアマーケティングを成功させるには、コンバージョンから逆算してメディア戦略を考えることも大切です。
またユーザーの注目を集めるため、広告の「入口」となる媒体のデザインやキャッチコピーを工夫しましょう。
①:コンバージョンから逆算したメディア戦略を考える
まずは商品購入や資料請求といったコンバージョンから逆算し、「どのような流れで顧客をコンバージョンに誘導するか」を考えましょう。
顧客の視点に立ち、顧客が興味を持ったり、思わず商品を購入したくなるようなストーリーを組み立てることが大切です。
②:ユーザーの目を引くデザインやキャッチコピーを
ユーザーの興味関心を高めるには、最初の顧客接点となるメディア展開が重要です。
ユーザーの目を引くデザインを考えたり、キャッチコピーを工夫したりして、ユーザーの目を引く「入口」を用意しましょう。
クロスメディアでのマーケティング成功事例
全日本DM大賞の「審査委員特別賞 クロスメディア部門 銅賞」を受賞したのが、集英社のメディア展開です。
集英社は自社の展開する雑誌コンテンツを活かし、デジタルと紙の長所を活かしたクロスメディア戦略を展開しました。
まず集英社は雑誌コンテンツの素材を活用して、高品質な通販DMを作成し、カタログ本誌と連動したキャンペーンを実施しました。
さらに通販DM・カタログ本誌の両方からWeb(通販サイト)への誘導を行うことで、大幅なアクセスアップを達成して前シーズンよりも売上比176%、レスポンス比137%の改善が見られました。
またカタログ本誌のレスポンスも2.88%から4.11%に上昇しています。[注1]
このようにデジタルメディアとアナログメディアのいいとこ取りにより、デジタルメディア・アナログメディア双方の収益性を高めることに成功しました。
クロスメディアマーケティングのメリットを知り、自社に合ったメディア戦略を
クロスメディアマーケティングを実施すれば、様々な媒体の長所を活かしてより広い層のユーザーに商品やサービスの魅力を訴求できます。
特にクロスメディアマーケティングで大切なのが、広告の「入口」となるメディアです。
広告の「入口」のデザインやキャッチコピーを工夫すれば、より多くのユーザーに興味関心を持ってもらえます。
弊社の「スマホの入口サービス」は、従来の白黒QRコードと違ってデザイン性の高い「デザインQR」を作成できるサービスです。
デザインQRを紙媒体に印刷することでより多くのユーザーの目を引き、Webサイトの集客アップ・アクセス数アップが期待できます。
・関連資料のリンク
[注1] 郵便局:第31回全日本DM大賞
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