国内最大のアートブックフェア、東京都現代美術館でリアル展開催。
去る10/27(木)〜30日(日)に東京都現代美術館にて開催されましたTABF(TOKYO ART BOOK FAIR)2022に行ってきました。
毎年開催される国内最大規模のアートブックフェア、昨年はコロナ禍でオンラインとリアル展示の併催となり、今年は完全予約制でリアル展の開催となりました。
出展者の来日規制が緩和され、本年度は海外出展者が非常に目立ち、アジア圏最大のアートブックフェアとしての注目度と存在感が立っていました
TABFはジャンルに囚われないスモールパブリッシング、ZINEの見本市
本という形で発信したいアーティスト、個人、マイクロ出版社の想い。またその枠から飛び出した表現の発信。
海の向こうから自分たちの表現する本を日本の読者に知って欲しい想い、趣向を凝らした造本や構成、テーマを発信したい!様々な想いが渾然となった会場は国際色と熱気に溢れていました。
会場入口すぐのブースから外国からの2人組のとてもカッコイイZINEが迎えてくれて気分が盛り上がります!
ZINEに加えTシャツやポスター、時には脱線、でもすべてが表現
出品販売作品は基本的にはプリント、製本などの出版形態がメインですが、本から飛び出したグッズやTシャツも見受けられました。
中にはフェルトで餃子やオニギリ、焼きそばや納豆を創ってパッケージして売っている作家さんがいました。
「これが私のZINEです!」と言い切っている所と作品のかわいさがとても面白く印象的でした。
会場一画には本物の現代美術版画作品も展示されていました、バブル期に大人気だったサイ・トゥオンブリーのカリグラフィーやナン・ゴールディンの写真作品、若いクリエイターがみんな大好きなフィリップ・ワイズベッカーの作品が、何でもありをピリッと引き締めてくれていました。
本創りのインスピレーションをどう具現化するか
自分の表現をART BOOKとして伝えたい、残したい、世の中に広まって欲しいという想い。
このような大規模なフェアを体験することで「こんな方法、仕様がある」「次はこれやってみたい」とチャレンジしたい形態や仕様の情報がインプットされます。今年は上製本8P両カンノンというビックリする仕様の本にも出会いました。
印刷・製本・編集に携わる私達は美術印刷ソリューションやデジタル小ロット印刷を駆使してそのイメージに近づけるお手伝いをします。
長年の制作経験と専門知識をもって美術館から個人の作家様まで、図録や記念誌・自分史、ZINEなどの制作印刷サポートをしています。
私達は依頼主様とのヒアリングセッションを大切にし、こだわりのポイントや表現したい唯一無二の特徴や良さを納得するまで伺います。そこから最適な印刷方式や用紙や造本の選定、デザインテイストを決めていきます。
ART BOOKがカタチを立ち上げる瞬間、特別な一冊の誕生に毎回立ち会える歓びは回数を重ねてもひとしおです。
あなたの「特別な一冊」を共に創り上げていきましょう。
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