イイクロッシングにて「原画と複製」展を開催

イイクロッシングにて「原画と複製」展を開催イベント情報

2024年9月24日から2週間にわたり、東洋美術印刷本社1Fの自社ショールーム ii-Crossing(イイクロッシング)にて「原画と複製」展を開催いたしました。

題名にもある通り、新進気鋭のアーティストが手がけた美術作品の「原画」と、それをもとに弊社で作成した「複製画」を展示する内容となっています。

今回はイベントの概要や実際の展示内容などについて紹介いたします。

 

5名の若手アーティストが手がけた作品を展示

今回の展示会の複製画は、富士フイルムビジネスイノベーション様とも協力し、作成を進めてきました。この企画を通じて、アートになじみのない方でも気軽に触れ合えられるよう、新進気鋭のアーティストとエンドユーザーの方をつなぐことを目指したマーケティング実証実験としての側面もあります。

その背景には、今のアート市場の「優秀なアーティストが世の中に知られるきっかけとなる場が少ない」、「アートに興味があっても実際に作品に触れる機会はあまりない」といった課題があります。

展示会は東京・飯田橋のイイクロッシングのほかに、横浜・みなとみらいの富士フイルムビジネスイノベーション事業所のカフェスペースでも開催されました。

 

弊社の会場では下記の5名の若手アーティストによる作品を、東洋美術印刷が誇る高精細な印刷技術を用いて複製して展示しました。

  • 小能一樹氏
    2022年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻
    現在は「haco -art brewing gallery- 」の運営などに携わる。
     
  • 菊池虹氏
    2020年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻
    2023年東京藝術大学大学院美術研究科芸術学専攻美術教育研究分野修士課課程
    2023年立教大学文学研究科教育学専攻博士後期課程
    現在東京を拠点に作家活動を行っている。
     
    【主な受賞歴】
    「ターナーアワード2021」大賞、「未来展」日動社員投票賞
     
  • 樋口みゆ氏
    2023年東京藝術大学美術学部油画専攻
    【受賞歴】
    2023年世界絵画大賞 入選
     
  • 四宮スズカ氏
    2022年多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻
    【受賞歴】
    2022年 gallery 美の舎学生選抜展 グランプリ
     
  • 大森恒太氏
    2024年武蔵野美術大学大学院
    【主な受賞歴】
    2022年第2回 ARTIST NEW GATE ◆ Biography Gallery Seek賞

四宮スズカ氏と大森恒太氏が手がけた4点は実物と複製を並べて展示し、小能一樹氏と菊池虹氏と樋口みゆ氏が手がけた6点は複製画のみ展示いたしました。

 

マイクロサイト「めざせST」マイクロサイト「めざせST」

マイクロサイト「めざせST」マイクロサイト「めざせST」

 

マイクロサイト「めざせST」マイクロサイト「めざせST」

マイクロサイト「めざせST」マイクロサイト「めざせST」

 

作品の複製には「美巧彩」の美術印刷のノウハウが活かされました

今回、東洋美術印刷の美術印刷ソリューション「美巧彩」を活用して、各作品の複製画の制作に協力いたしました。

A3サイズに複製された画像は実際の作品と比較できるよう並べて展示されており、細かな描写を見比べられるようになっています。

今回、複製画の作成には弊社の保有する富士フイルムビジネスイノベーション製のデジタル印刷機「Revoria Press PC1120」が使用されました。

「Revoria Press PC1120」は6色プリントエンジン搭載により、従来のデジタル印刷の限界を超える色の表現力を実現できる、高演色の出力に適した機材です。

従来のCMYKの4色のトナーに加えて、ピンクトナーを組み合わせることで、RGB印刷での鮮やかな赤、オレンジ、紫の表現領域がさらに拡大した高演色の表現が可能となります。

また、ゴールドやシルバーなどのメタリックトナーを活用することで、よりリッチな光沢感の演出が付与され、ホワイトトナーを用いれば色紙への白文字などのデザインをくっきり出したりと高コントラストの演出も可能となります。

ただ作品の細やかな色使いを印刷で表現するには、高性能の機械を使えばいいというわけではありません。

複雑な色の組み合わせは、熟練したスタッフの技術と経験があるからこそ、印刷したときの仕上がりに価値が生まれます。

弊社の美巧彩ソリューションのひとつである、広演色オフセット印刷・カレイドプラスに匹敵する、表現力が、小ロット、小サイズへの対応が可能となり、オンデマンド印刷ならではの、コストメリットも付与されます。

最先端の機械と確かな技術を組み合わせて、アーティストの作品をありのままに再現しているんですね。

 

美術印刷の強みをいかしてアートを支える

今回、イイクロッシングでは若手アーティストたちの絵画作品を複製画とともに展示いたしました。

複製画の作成では長年の知見が集約された美術印刷の技術と弊社が持つ高性能6色プリントエンジン搭載の最新デジタル印刷機が存分に活用されています。

これにより実物とほぼ変わらない色合いで複製画をつくれるんですね。

今後も弊社で開催する展示会やイベントの様子を、コムデザの記事として紹介していきたいと思います。

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