用紙値上げに対応する!印刷コストを下げる5つの方法

【印刷発注者必見】用紙値上げに対応する!印刷コストを下げる5つの方法プロモーション

印刷用紙にも値上げの波

様々な資材や製品に物価高騰の影響が出ていますが、印刷物も例外ではありません。

王子ホールディングス傘下の王子製紙は、2024年7月1日から印刷用紙と情報用紙を値上げしています。上げ幅はそれぞれ5%程度です。

印刷物の価格の中で、印刷用紙が占める割合は非常に多く、印刷発注費にも大きく影響します。

DX化の中で印刷物は減ってはいるものの、まだまだなくなりはしません。印刷発注ご担当者の方は、どのように印刷物の発注コストを下げるか頭を悩ませているのではないでしょうか。

本記事では、印刷用紙の値上げの概要と、印刷発注コストを下げる方法をご紹介いたします。

 

印刷用紙は大幅値上げが続いている

前述した通り、王子製紙は2024年7月1日出荷分から印刷用紙と情報用紙の値上げを行いましたが、近年、印刷用紙は大幅な値上げが続いています。

2022年から、製紙メーカー各社では複数回に及ぶ印刷用紙の値上げを行っています。

印刷用紙が値上がりする4つの理由

印刷用紙値上げの理由には主に4つの理由が挙げられます。

1. 原材料価格の高騰

パルプ、燃料、化学薬品などの原材料価格が世界的に高騰しており、製紙メーカーの仕入れコストが大幅に増加しています。

また、それらをほとんど輸入に頼っていることから円安の影響も大きいです。

2. 物流費の高騰

原油価格の高騰や人手不足、2024年問題などの影響で物流費が上昇しています。

紙は大型トラックで運ぶため、運送コストの分が増加しています。

3. 電気代の高騰

製紙工場を動かすための電気料金も、原油価格の高騰や様々な世界情勢の影響で値上げしています。

4. 人件費の高騰

最低賃金の引き上げや人手不足の影響で、人件費も上昇しています。

 

用紙値上げが及ぼす主な影響 

当たり前ですが、印刷物は紙がないと印刷することができません。

印刷物の仕入れコストの中でも用紙の占める割合はかなり大きく、用紙が値上がりすると印刷物製造のコストも上がります。

用紙以外にもインキなど様々な印刷資材が値上がりしているため、印刷物を以前と同等の価格で発注するのは難しい状況です。

 

印刷物発注のコストを下げる方法5選

① 部数の適正化と印刷方式の検討

不要な印刷物を削減し、適切な部数を発注することが最も効果的な印刷コストの削減方法です。

必要がないのに印刷しているものや、本来電子化した方がいいものなど、発注している印刷物の見直しをおすすめします。

また、印刷の発注数を見直した場合に、印刷方式を変更することでさらにコストを削減できる可能性があります。

小中ロットの冊子印刷でコストパフォーマンスに優れたブックオンデマンドシステム「CSI」の導入検討もおすすめです。

 

② 印刷用紙の種類や仕様の見直し

印刷用紙は種類によって価格差が大きいものもあるので、印刷用紙を見直すのもおすすめです。

また、用紙の価格は重さで決まっているものもあるので、用紙を薄いものに変更するだけでもコストを下げられる可能性があります。

また、例えば今まで複雑な加工をしていたものを中綴じ仕様に変えたり、サイズを小さくして使用する用紙枚数を減らすなど仕様を見直すことでコスト削減できる場合もあります。

 

③ 掲載情報やデザインの見直し

掲載している文章で、同じことを複数回記載している箇所や、くどい言い回し、箇条書きにすることで文字数が減らせる箇所はありませんか?

掲載情報の取捨選択や文章構成の変更でページ数を削減できれば、その分使用する用紙も減らすことができます。

また、デザインがわかりにくく申込書の不備が多い。お知らせの封書の開封率が低いため何度も送付している。といった場合にはデザインをわかりやすく改善することで印刷以外にかかっているコストを削減できる可能性があります。

わかりやすさの基準に基づいて印刷物の「見やすさ・わかりやすさ」を診断するヨミヤスUCD診断で、情報伝達の阻害要因を特定し、改善すれば帳票の不備や誤発注による対応コストを下げることが可能です。

 

④ QRコードを用いた印刷物の効果測定

印刷物もWEB施策のように効果測定ができれば、効果のない施策の原因を分析して改善したり、効果によって部数をコントロールすることができます。

印刷物は効果測定をするのが難しいと思われがちですが、印刷物とデジタルコンテンツを効果測定可能なQRコードでつなぐ「スマホの入口」なら、印刷物経由でデジタルコンテンツにアクセスしたユーザー数やアクセス回数、年齢、性別、地域を把握することができるので、印刷物のPDCAをまわすことに役立ちます。

 

⑤ 印刷物のペーパーレス化の推進

ペーパーレス化はコスト削減だけではなく、環境問題や働き方改革の推進の側面でもメリットが大きいのでおすすめです。

チラシやパンフレット、冊子などをペーパーレス化するには以下のような方法があります。

  • Webサイトやランディングページにする
  • デジタルブックにする
  • PDFファイルで配布する
  • 動画にしてSNSで拡散する

展示会などではチラシの配布から商談が始まることもあり、完全にペーパーレス化するのは効果の面で難しいかもしれませんが、媒体を変えることでより伝わりやすくなる場合もあります。

ただし、きちんと目的やターゲットを明確にし、設計しないとデジタルコンテンツは機能しません。

どこから手を付けたらいいかわからない、どのようなかたちでペーパーレス化が叶うのかイメージしづらいという方は「TBP Digital」をご活用ください。

 

効果を下げずにコスト削減を目指そう!

原材料価格の高騰は今後も続いていく見通しですので、印刷発注コストも上昇していくことが予想されます。

印刷発注コストを抑えることを考えるあまり、印刷物の品質や効果を低下させてしまわないように、本記事のコスト削減方法を参考にしてみてはいかがでしょうか。

  

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