FSC認証ってそもそもどんな制度?
現在、人間が行う森林伐採や森林火災の影響による森林破壊が世界的な問題になっています。
森林が破壊されると、生態系が崩れるだけでなく、住環境の悪化や地球温暖化の原因にもなります。
FSC(Forest Stewardship Council ®、森林管理協議会)は、このような問題を背景として設立されました。
世界の森林が環境保全の点から見て適切で、社会的な利益にかない、経済的にも持続可能な管理を推進することを目的とした国際的な会員制組織です。
FSCはどんな活動をしているの?
「森林管理のためのFSCの10原則と基準」を基に、適切に管理された森林を認証します。
この認証制度を「FSC®森林認証制度」と呼びます。
認証された森林木材を利用して作られた家具や用紙などの製品には森林認証マークが表記され、認証された製品であることを消費者に証明します。
【森林管理のためのFSCの10原則】
- 原則1:合法性(法律や国際的な取り決めを守っている)
- 原則2:労働者の権利(労働者の権利や安全が守られている)
- 原則3:先住民族の権利(先住民族の権利を尊重している)
- 原則4:地域社会との関係(地域社会の権利を守り、地域社会と良好な関係を保っている)
- 原則5:森林からの便益(森林のもたらす多様な恵みを大切に活かして使っている)
- 原則6:環境(環境を守り、悪影響を抑えている)
- 原則7:管理計画(森林管理を適切に計画している)
- 原則8:モニタリング(管理計画の実施状況を定期的にチェックしている)
- 原則9:高い保護価値(HCV) (保護すべき価値のある森など(HCV)を守っている)
- 原則10:管理活動の実施(管理活動を適切に実施している)
FSC森林認証を取得するメリット
認証された製品が世間で高く認知され、消費者の環境保護の意識から積極的に購入されることにより、しっかりと管理された森林が増え、森林の破壊などを招くことなく木材を利用するシステムです。
つまり、FSCマークが表記されることで、地球環境を守れるだけではなく、社会的信頼が増すことで消費者へのアピールとなり、競合製品との差別化にもつながります。
印刷物にもFSCマークの付与が可能
適切に管理された森林から伐採された木材やその他社会・環境的リスクの低い原材料より製造されたFSC認証紙を使用すること。
そして、CoC認証という認証を受けた工場で適切に管理・加工されると印刷物にもFSCマークを付与することができます。
各企業のFSC®森林認証紙への取り組み事例
FSC認証は持続可能な森林開発を実現するための制度
FSC森林認証紙を選択し、FSCマークを印刷物に入れるメリットには以下のものがあります。
- 森林を守り、地球環境保全を支援できます。
- 企業と循環型社会の共有価値創造(CSV)に貢献します。
- 森林認証マークによる企業イメージの向上が期待できます。
東洋美術印刷では、CoC認証を取得した工場とFSC認証紙を使用してFSCマーク入りの印刷物の製造が可能です。
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