現在、世界中でSDGsやサステナビリティに関する取り組みがおこなわれています。
この記事を見ている方にも、SDGsに積極的に取り組みたいという方は多いはず。
実は印刷の発注業務の中でも、SDGsに貢献することができるんです。
今回は印刷を発注する方がSDGsに対応するための、5つのポイントを紹介いたします。
① 誰にでも見やすく分かりやすく伝わりやすいデザインにする
印刷物は、誰でも情報がすぐに分かるようデザインすることが望ましいです。
工業製品などに「ユニバーサルデザイン」があるように、印刷物にも誰でも情報が伝わりやすいデザイン「情報のユニバーサルデザイン」に対応するものがあります。
情報のユニバーサルデザインの一つである「ユニバーサルコミュニケーションデザイン」では、文字がかすれても見やすいフォント、色弱の方でも分かりやすいカラーデザインなど誰にでも情報が伝わりやすい仕組みを用いたデザインを推奨しています。
また難解な表現や分かりづらい表現を避けて、平易な表現を心がけることも重要です。
誤解誤認によりユーザーが損害を生じないよう、誰にでも見やすく分かりやすく伝わりやすい印刷物にすることが必要です。
② サステナビリティに配慮した原材料に変える
今の印刷物に使われている原材料を、サステナビリティ(持続可能性)に配慮したものに変えていくことも重要です。
例えば印刷用紙では、社会的なサステナビリティの観点から違法行為への対策やフェアトレードに対応してつくられたものがあります。
特にFSC森林認証をはじめとする持続可能な森林運営を支援する認証を受けたものを使うことで、森林破壊や違法取引などの撲滅に貢献できます。
他にも印刷インキなどの原材料は、今までの石油由来のものから植物由来のものに変えるのが好ましいです。
従来の石油由来の原材料には、有害な化学物質も含まれているものも多く、仮に廃棄されればこの化学物質が大気汚染や水質汚濁などの要因になってしまいます。
一方、植物由来の原材料は印刷物の生分解性(土壌や海洋に分解される性質)が高いため、廃棄されたとしてもきちんと分解されて自然環境へと循環されるため、生態系などへの悪影響も少なくなります。
サステナブルな原材料を使う会社は、ヒトにも地球にもやさしい会社といえるでしょう。
③ 無駄のない生産計画を立てる
廃棄物削減のためには、使う分を超える無駄な印刷をしないことも大切です。
かつてはコストを抑えられる大量印刷が主流だったのですが、流通しきれずに情報が古くなった印刷物は、そのまま廃棄されることも多かったです。
しかし近年、印刷したい分だけ最小限に印刷できるオンデマンド印刷が普及したことで、以前の印刷方法よりも小ロットでもコストを抑えられ、無駄に大量印刷する必要もなくなりました。
小ロットでのオンデマンド印刷は、廃棄物を削減だけでなく発注コストを削減できるのも大きなメリットです。
無駄なくコンパクトに印刷を発注することで、お金にも地球にもやさしいといえますね。
④ メディアの見直しにより印刷で発生するCO2を減らす
デジタルコンテンツを取り入れるなど、メディアそのものを見直すこともおすすめです。
この「メディア」とは紙の印刷物やWEBサイトなど、第三者に情報を伝えるためのツール全般のこと。
印刷物の一部を別のメディアに移し替えることで、印刷物製造の際にどうしても発生してしまうCO2の量が減らせます。
例えばイベント情報のチラシで、日時や場所など頻繁に更新する部分をQRコードで読み取る形式にすれば、イベント内容を変えるたびにチラシを印刷しなくてすみ、印刷で出るCO2の大幅カットが可能です。
またメディアを見直せば、CO2を減らせるだけでなく会社のデジタルトランスフォーメーション(DX)も促進できます。
内容に応じて適切なメディアを使い分けるのも、SDGsへの取り組みとして十分効果的です。
⑤ 発注先はSDGsに積極的に取り組んでいる会社を選ぶ
発注先の会社自体が、SDGsに積極的に取り組んでいるかも重要です。
その会社がどんな取り組みをしているかは、公式サイトを見れば簡単に調べられます。
また企業理念やCSRから、その会社がどれだけサステナビリティやSDGsを意識しているかも分かりやすいです。
特にサステナビリティに関する認証や資格を取得しているか、社会的・環境的なサステナビリティに配慮した設備や製品などを導入しているかの2点は、公式サイトで詳しく記載している会社も多いので、できるだけチェックしておきましょう。
SDGsを意識して取り組む会社に業務を依頼することで、発注元であるあなたもSDGsに貢献することになります。
まとめ
印刷の発注でSDGsに対応するのなら、以下の5つのポイントをおさえましょう。
- 誰にでも見やすく分かりやすく伝わりやすいデザインにする
- サステナビリティに配慮した原材料に変える
- 無駄のない生産計画を立てる
- メディアの見直しにより印刷で発生するCO2を減らす
- 発注先はSDGsに積極的に取り組んでいる会社を選ぶ
これらのポイントを意識しながら、できることからSDGsに取り組んでみてはいかがでしょうか。
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