Adobe Fireflyを使って、どこまでイメージ通りの自動生成イラストを作れるのか興味があったので、実際に検証してみました。
Adobe Fireflyでは、プロンプトを入力するだけで、AIが自動で指示に沿ったイラストを生成する事ができます。
自分がイメージとして作成したいのは「手描きの絵の夕日の海岸沿いにたたずむ少年」のイラストとしました。
まず簡易的に「イラスト 夕暮れ 海岸 少年」と単語のみでプロンプト入力してみます。
4パターン候補のイラストがでましたのでイメージに近い物を選びました。
それがこちら!
簡単なプロンプトでも思った以上にクオリティの高いイラストが作成されました。
ただ、なぜか少年が着物を着ている時代劇のような印象を受けます。
現代の少年のイメージなのですが…。
夕暮れの感じも薄く、キャラクターの絵の感じが強い、もっと背景もちゃんと見せたい。温かみがある手描き感が欲しい。…等々、イメージとはここが違うという点が出てきました。
というわけで、イメージ通りのイラストに近づけるため、プロンプト入力の際の注意点を調べ、再度プロンプトを入力しました。
以下がイラスト作成の際、プロンプト入力時の注意点3点となります。
- 具体的で詳細なプロンプトを入力する
プロンプトが具体的で詳細なほど、AIが生成するイラストイメージに近づきます。
- 抽象的なプロンプト:「イラスト 夕日 海岸 少年」
- 具体的なプロンプト:「夕日が見える海岸で、一人で後ろ姿で立っているTシャツを着た少年のイラスト」
具体的な要素を加えることで、AIはシーンやキャラクターの詳細をより正確に再現することができます。
- イラストのスタイルを指定する
描きたいイラストの「雰囲気」や「テイスト」を入力することが重要です。
例:アニメ風、水彩画風、油絵風、写実的など
(私は手描き感を出したいので「水彩画風」をプロンプトに入れようと思いました)
- 色調や雰囲気を指定する
色や光の設定もイラストに大きな影響を与えます。AIに色のトーンや雰囲気を指定することで、より自分のイメージに近づけることができます。
プロンプト例:「温かいオレンジ色の夕暮れの空を背景に、オレンジに照らされる少年が立っている」
以上の3点を注意した上で、プロンプトを再考してみました。
再考プロンプト
「温かいオレンジ色の夕暮れの空と海岸を背景に、オレンジに照らされながら一人で立っているTシャツを着た少年の水彩画風のイラスト」
としました。
具体的で詳細なプロンプトになりました。ずいぶん長文です。AIは理解できるのでしょうか…。ものは試し。
入力結果がこちら!
良い!とても良い感じです!
かなりイメージに近い高品質イラストが作成できました!
4点候補が出て選んだイラストですが、他の候補画像も最初の段階のイラストとは違い、イメージに合った印象でした。
やはりプロンプト入力は詳細に、細かく書くことが大事だと思いました。
まとめ
プロンプトの中で、イラストのテーマ、スタイル、色調、背景、キャラクターの詳細などを正確に伝えることが重要と感じました。
また、AIに生成されたイラストが思い通りではない場合には、プロンプトのワード調整をして、理想のイラストを作ることが大事と感じました。
Adobe Fireflyを理解して使えば、イメージにあったイラストを作成できる!という事が立証できました。
データ作成にイラストを使う機会は多いと思いますし、簡単にイラスト作成できるAdobe Fireflyは非常に活用できるツールだと思いました。