皆さん、こんにちは。
前回の記事に引き続き、今回も入社2年のWEBマーケティング初心者である私が、アクセス解析のメリットについて紹介していきたいと思います。
今回はサーバー側からアクセス解析する方法と、専用ツールを使ってアクセス解析する方法の2つをご紹介します。
前回の「アクセス分析のススメ」をご覧になりたい方はこちらをクリックしてください。
エックスサーバーで分析してみよう
エックスサーバーはレンタルサーバーやドメイン(IPアドレスを文字化したもの)を提供している会社の1つです。
費用が安くて機能性も高いので、当社のサイトでも活用させていただいています。
サーバーを契約していれば、そのサイトのアクセスログも確認できますよ。
今回は当社が運用しているサイト「文様百趣」のアクセス情報を解析していきます。
アクセス分析画面 ① 「全体の統計」
エックスサーバーのアクセス解析管理画面にログインしたら、上記の画面が表示されます。
OSやブラウザごとのアクセス数、検索ワードや流入元のサイトなどの情報が確認できます。
Google アナリティクスほど細かな情報が表示されない分、初心者でもぱっと見ただけで必要最小限の基本的な情報がわかるのがメリットです。
1ヶ月間にデータが集計され、Google アナリティクスのように長期間のデータをまとめて見ることはできません。
左側のメニューバーから、項目ごとにより詳しくデータを解析できるので早速見てみましょう。
アクセス分析画面 ② 「IPアドレス・ホスト名別」
上記の図は[IPアドレス・ホスト名別]を選択した際の画面です。
IPアドレスとは、スマホやPCなどの端末に割り当てられるインターネット上の住所のようなものです。
詳しく説明すると長くなってしまうので、気になる方は「IPアドレスとは」で調べてみてください。
IPアレスを解析することで、どこの誰がアクセスしたのか見当がつきやすくなります。
ホスト名はドメイン名とほぼ同じ意味で、IPアドレスをアルファベットなど意味のある文字列に置き換えて、覚えやすくしたものです。
最近のマーケティングオートメーションのツールには、目をつけている顧客のIPアドレスがアクセスしただけで自動で連絡が入るといった機能もあります。
先ほどの図を見ると、文様百趣のサイトを訪れたユーザーで最も多いのは「122.212.~~~.~~~」というIPアドレス。
実はこのIPアドレス、東洋美術印刷のものなので自社からのアクセスが一番多いといえます。
自分のIPアドレスの調べ方
自分自身のIPアドレスを確認したい場合、こちらのサイトで調べられます。
集計したIPアドレスから会社名や地域などをある程度特定できますが、その会社の誰がアクセスしたか個人情報までは特定できません。
例えばBtoB関連のサイトへのアクセス数の多いIPアドレスを調べて、そのIPアドレスを持つ企業にある程度アプローチすることはできますが、BtoC関連のサイトでIPアドレスから個人情報を導き出すことは不可能です。
専門ツール(Juicer)を使ったアクセス分析
Juicerは無料でWEBサイトのアクセス解析ができるデータ管理プラットフォーム(DMP)です。
今回は東洋美術印刷のサイトのアクセス状況を解析していきます。
アクセス分析画面 ① 「概要」
Juicerにログインすると、上図の管理画面が表示されます。
こちらではGoogle アナリティクスと同じように、アクセス数推移のグラフやページビュー数などをまとめて確認できます。
また図中部の「サイトに起きた変化」では、自動でアクセス状況の変化を週ごとに教えてくれます。
その下の「要注意なページ」ではアクセスデータをもとにJuicerが自動でサイトの改善案を出してくれるため、自力で作業をする負担が少なくなって楽ですね。
アクセス分析画面 ② 「ユーザーを知る」
上記の図は[ユーザーを知る] > [すべてのユーザー]を選択した際の画面です。
私がJuicerで一番よく使っているのは、[ユーザーを知る]の機能です。
アクセスしたユーザーのIPアドレスや閲覧履歴をもとに、性別や住所といった情報やサイトでの行動履歴を機械が判別して表示してくれます。
おおよそのユーザー像が自動でわかるのでとても便利ですね。
企業のIPアドレスでアクセスしている場合、企業名も特定できます。
またユーザーのアクセス回数や過去のアクセスで見ていたもの、アクセス前後に閲覧したコンテンツなどもわかるためペルソナの設定に役立てられます。
例えば以下のあるユーザーの場合。
この「45歳男性 東京都」の方の場合、初回のアクセスは平日の午前中に起こり「バリアブル印刷」のページ(/printing/variable)からサイトに訪れています。
そのためこの方は都内で働く会社員で、バリアブル印刷のできる印刷会社を探していると考えられます。
22時間後にバリアブル印刷のページから再びアクセスをした形跡があるため、初回のアクセス時にサイトをブックマークしていた可能性があります。
そこからさらに5日後にもアクセスしているため、当社にかなり興味を持っていると推測できますね。
またアクセス前後に「金融」「機械・化学」といったジャンルのサイトを閲覧していたため、これらの業種の仕事をしていると考えられそうです。
これらの推測から、以下のWEBサイトの改善案が効果的だといえます。
- バリアブル印刷に関するコンテンツを増やす
- 「金融」「機械・化学」関連の事例紹介を追加する
また「バリアブル印刷」で検索したときに、当社サイトが上位表示されるようSEO対策をおこなうのも効果がありそうですね。
アクセス分析画面 ③ 「アクセスログ」
上記の図は[アクセスログ]を選択した際の画面です。
Juicerでも「アクセスログ」の画面から、ページビュー数や最初にアクセスしたページ(ランディングページ)などの確認ができます。
直帰率の列が赤くなっているところは「直帰率の高いページ」なので、すぐにでも内容を改善させたほうがよさそうです。
今回紹介したJuicerは原則無料で利用できます。
有料アカウントもありますが、無料ユーザーでもできることは多いのでぜひ活用していきましょう!
アクセス解析は初心者でもできる!
専門的な知識や経験がない初心者の私でも、無料サービスや専用ツールを使えば簡単にアクセス解析できました。
この記事を見て「アクセス解析の担当になったけど、業者に頼むお金もないしどうしよう…」と悩まれている方がいましたら安心してください。
ツールの使い方に慣れれば意外と簡単に楽しくアクセス分析ができますよ。
すでに自社のサイトにGoogle アナリティクスのタグが入っていれば、Googleにログインしてアクセス状況を分析してみましょう。
まだ入っていない方は、まずサイトのHTMLコードにGoogle アナリティクスやJuicerのタグを埋め込んでみて一度アクセス分析をやってみましょう。
弊社ではアクセス分析のサポートも承っています。解析レポートの作成も取り扱っていますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。
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