面倒だけど利益創出のためには避けては通れないマーケティングの作業。
近年ではマーケティングオートメーション(MA)が登場したことで、日常的な業務を自動化できてマーケティング担当者の負担がかなり減るようになりました。
しかし、MAは専門用語や独特の手順がつきもの。
高いコストを払って導入したものの、あまり使えてないというもったいない事例もあるのではないでしょうか。
今回はメリット・デメリットから、MAを使いこなすために気を付けたいポイントを考えてみようと思います。
MAとは何か
MAとはそもそも、マーケティングの自動化・効率化・スピード化に使われているツールです。
主な製品としてはsalesforce社の”Pardot”やadobe社の”Marketo Engage”などがあり、日本でも多くの企業が導入しています。
MAツールでは主に以下のことができます。
- メールの自動送信
- 見込み客リストの管理
- LPサイト・申し込みフォームの作成
- 見込み客の行動監視
- 外部ツールとの連携
- 営業などへの自動送客
などなど…
これ一つで日常業務を人の手でやる負担がかなり軽減できるので、マーケティングに十分な人員を割り当てられない中小企業にとってはとてもありがたいツールといえますね。
MAの導入に立ちはだかる「壁」
しかし、まだDX化があまり進んでない企業にとっては、MA導入はかなりハードルが高いのではないでしょうか。
まだMAを活用していない人が思っているであろうポイントをまとめてみました。
① コストがかかりそう
MAで使われるツールは月額制のものが多く、たいていは利用できる機能などに応じて4つほどのプランが用意されています。
MAツール | 料金体系 | 料金 |
A社ツール(プランA) | 月額制 | 月15万円(税抜) |
A社ツール(プランB) | 月額制 | 月180万円(税抜) |
B社ツール | 月額制 | 月14.8万円~(税抜) |
C社ツール無料版 | 無料プラン | 無料 |
C社ツール有料版 | 月額制 | 月6,000円~(税抜) |
D社ツール | 月額制 | 月1.5万円~(税抜) |
E社ツール | 月額制 | 月1,800円~(税抜) |
こうして見ると、会社によって随分と価格にばらつきがありますね。
まずはどんなものか体験してみたいという方は、費用のかからないものから試してみるのも手です。
ただしツールによっては、ユーザーの環境などによって費用が設定されるため、固定の料金設定のないところもあるので事前にしっかり料金体系は調べておきましょう。
② 使いこなすのが難しそう
MAツールには専門用語が多く、使い方も独特なので操作に慣れるのに時間がかかってしまいます。
弊社もAdobe Marketo Engageを導入しているのですが、まだ完璧に使いこなせてないのではと実感することもあります。
担当社員によるMarketo奮闘記もご覧ください!
とはいえITスキルに長けている方なら、一度操作すればすぐに使い方に慣れます。
そのようなMAツールの担当者を割り当てたり、操作マニュアルを制作して社内で共有したりするのもおすすめです。
③ コンテンツの用意が大変そう
MAツールは導入したら終わりではありません。
新しい情報や興味を引くコンテンツを定期的に配信しなければ、見込み客もすぐに離脱してしまいます。
見込み客にメールの開封やWEBページのアクセスなどのアクションを取ってもらうために、各コンテンツをシリーズ化するなどといったつながりを持たせることで、見込み客にコンテンツへの興味を持ってもらうことが大切です。
単に自社や業界のことを述べるだけではなく、世の中で流行っているものや社会情勢などをさりげなく取り入れた内容にして、第一印象で読者に関心を持ってもらえることが理想的です。
④ すぐに効果は出なさそう
見込み客が製品やサービスの存在を知っても、すぐに利用してもらえることはまずありません。
同じようなものが他社から出ていないか、本当に利用するだけの価値があるのかじっくり検討した末に利用するか決定するはずです。
そのためMAツールを導入しても、すぐにマーケティングでの効果が出るわけではありません。
長期間にわたってコンテンツを提供していき見込み客の「利用しようと思う気持ち」を育てていくことが必要です。
まとめ
MAは使いこなせれば見込み客がどのようなアクションを取ってどうサービスを利用してくれるか手に取るように分かるため、かなり利用価値が高いツールです。
一方、「使い勝手が独特であまりうまく操作できない」、あるいは「利用するのにお金がかかりそうで導入していない」と考えている方も多いのではないでしょうか。
いまや多くのソフトウェア会社がMAツールを出しているので、費用や機能などさまざまな点で自分や会社にあったツールを見つけ出せます。
MAツールの操作はパソコンがある程度できる方ならそれほど時間がかからなくても慣れるとは思いますが、見込み客への反応が出るまで時間がかかりやすいのでじっくりコンテンツを作って待つという姿勢が実は一番大事なのかもしれませんね。
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