今注目のクロスメディアとは?メディアミックスとの違いやクロスメディアを利用するメリット、事例を紹介

今注目のクロスメディアとは?メディアミックスとの違いやクロスメディアを利用するメリット、事例を紹介プロモーション

近年、マーケティングの手法としてクロスメディアに注目が集まっています。

クロスメディアを活用したマーケティング活動や宣伝活動には多くのメリットがあるため、特徴や他のメディアとの違いをよく理解してから導入を検討しましょう。

今回はクロスメディアの概要や、メディアミックスとの違い、クロスメディアを導入するメリット、主な事例について解説します。

クロスメディアとは、複数のメディアを使って宣伝活動を行うこと

クロスメディアとは、テレビやラジオ、新聞、Webなどさまざまなメディアを使用してマーケティングや宣伝活動を行う手法のことです。

例えば、テレビCMでWeb検索を促したり、新聞の折り込みチラシに誘導したりするのはクロスメディアの典型例となります。

クロスメディアに使われる媒体は、大きく分けて3つあります。

「インターネットメディア」

インターネットメディアとは、インターネットを利用して情報を発信する媒体のことです。

企業のコーポレートサイトやSNS、メールマガジン、ブログなどがこれに該当します。

総務省の調べによると、個人のインターネット利用率は82.9%にも及んでおり、いわゆるシニア世代にあたる60代でも、インターネットを利用している人の割合は7割を超えているほどです。[注1]

今やインターネットは年齢や性別を問わず幅広い層が利用していることから、インターネットメディアを中心にクロスメディアを展開するケースが増えています。

 

「マスメディア」

マスメディアとは、不特定多数の人に情報を提供する媒体のことです。

特にテレビ・ラジオ・新聞・雑誌は4大マスメディアと呼ばれており、幅広い層へのアプローチに用いられています。

不特定多数の人に情報を発信する点はインターネットメディアと共通していますが、個人も気軽に情報を発信できるインターネットメディアとは異なり、マスメディアはテレビ放送事業者やラジオ番組制作会社、新聞社、出版社など、特定の企業が制作・配信するものです。

そのぶん、配信するコンテンツへの信頼性が高く、確かな情報源として重宝される傾向にあります。

 

「アナログメディア」

アナログメディアとは、商品やサービスの宣伝を掲載した紙媒体のことです。

チラシやダイレクトメール、パンフレット、リーフレット、カタログなどがこれに該当します。

他2つのメディアに比べると拡散性は低いですが、特定のエリアに合わせて情報を提供できることや、消費者に直接手にとってもらえることで、インターネットやマスメディアよりも情報をじっくり閲覧してもらいやすいのがメリットです。

 

クロスメディアとメディアミックスの違い

クロスメディアとよく似た言葉に、メディアミックスがあります。

メディアミックスもクロスメディア同様、インターネットメディアやマスメディア、アナログメディアなど複数のメディアを組み合わせ、消費者にアプローチを行う手法の一つです。

ただ、クロスメディアとメディアミックスでは消費者への働きかけに大きな違いがあります。

クロスメディアの場合、あるメディアから他のメディアへの誘導を促す意味合いが強いところが特徴です。

例えば、テレビCMの最後に「◯◯で検索!」「詳しくは明日の折り込みチラシで!」といった誘導を行うことで、消費者をコーポレートサイトに移行させたり、折り込みチラシの閲覧を促したりすることを目的としています。

一方のメディアミックスは、テレビなどのデジタルメディアやインターネット、紙広告などさまざまな手段を用いて、不特定多数の人に情報を認知してもらうことを主な目的としています。

企業や商品、サービスの認知度を高めたいのならメディアミックス、消費者を目当てのメディアへ誘導し、新たな情報やより詳しい情報を与えたいのならクロスメディア、というように目的に応じて手法を使い分けるのが一般的です。

 

クロスメディアの4つのメリット

クロスメディアでマーケティングや宣伝活動を行うことには以下のようなメリットがあります。

メリット1. 相乗効果を期待できる

各メディアはそれぞれターゲット層や特徴、メリットに違いがあります。

例えば、テレビCMは不特定多数の人に情報を届けられますが、15秒間の中で伝えられる情報には限りがあります。

一方、折り込みチラシやWebサイトはより多くの情報を掲載することが可能ですが、消費者が自らアクセスしないと情報に触れることができません。

クロスメディアを活用すれば、テレビCMで不特定多数の人にアピールしつつ、より詳細な情報を掲載している折り込みチラシやWebサイトに誘導できるため、それぞれ単体で発信するよりも高い相乗効果を期待できます。

 

メリット2. ホットリードを獲得できる

ホットリードとは、自社の商品やサービスへの興味・関心が高い見込み客のことです。

マーケティングや宣伝活動では、いかにホットリードを探し、獲得するかが重要なポイントになります。

クロスメディアを利用すると、初めにテレビやSNSなどで自社の商品、サービスに関心を持った人のみが折り込みチラシやWebサイトに誘導されるため、購買意欲の高いホットリードを獲得しやすくなります。

 

メリット3. 企業・ブランドイメージの統一化を図れる

企業やブランドの認知度を高めるためには、消費者に対してその企業・ブランドのイメージをアピールしなければなりません。

クロスメディアを活用し、複数のメディアで統一感のあるアプローチを行えば、企業やブランドのイメージを強調することができます。

 

メリット4. 幅広いターゲット層にアプローチできる

メディアの種類は複数ありますが、それぞれターゲット層に違いがあります。

例えば、若年層はSNS、高齢層はテレビの利用率がそれぞれ高い傾向にあります。

クロスメディアでは、テレビCMからSNS、コーポレートサイト、折り込みチラシなどさまざまな媒体をまたぐので、幅広いターゲット層にまんべんなくアプローチすることが可能です。

 

クロスメディアを活用している企業事例

クロスメディアを活用してマーケティングや宣伝活動を行っている事例を2つご紹介します。

クロスメディアの事例:株式会社再春館製薬所

化粧品の製造・販売を行っている株式会社再春館製薬所では、テレビCMでスキンケアのお試しセットを宣伝しています。

お試しセットを利用するには、再春館製薬所に電話するか、あるいはコーポレートサイトからオンライン注文しなければなりません。

そして、届いたお試しセットには紙のカタログが添付されており、より詳しい商品の情報を閲覧できる仕組みになっています。

最初から紙のカタログを手にとってもらうのは難しいです。

そのため、テレビCMやコーポレートサイトを経て無料お試しセットを利用してもらうことで、より詳しい情報を掲載したカタログを消費者に受け取ってもらうことに成功しています。

 

クロスメディアの事例:株式会社幸楽苑ホールディングス

ラーメンを中心としたメニューを提供している株式会社幸楽苑ホールディングスは、全国各地に店舗を展開しているラーメンチェーン経営企業です。

幸楽苑ホールディングスのチェーン店では、各店舗ごとに客を呼び込む必要があるため、まずはチラシやDMなどを周辺エリアに配布しています。

そして、チラシやDMにコーポレートサイトへの誘導を促すURLやQRコードを掲載しておくことで、載せきれなかった情報の閲覧を促す手法を採用しています。

チラシやDMは店舗や地域ごとの特性を盛り込んだ内容を掲載できるため、ターゲットを絞り込みやすく、マスメディアのみを使った宣伝よりも効率よくホットリードの獲得が可能です。

 

クロスメディアを活用して効率的なマーケティング、宣伝を行おう

複数のメディアを上手に活用してマーケティング、宣伝を行うクロスメディアは、広告の相乗効果やホットリードの獲得、ブランドイメージの統一化など、さまざまなメリットを期待できる手法です。

複数のメディアを活用する方法にはメディアミックスもありますが、クロスメディアは、メディアからメディアへ消費者を誘導できるところが大きな特徴です。

インターネットから紙媒体へ、マスメディアからインターネットへ、などさまざまなパターンで誘導が可能なので、自社の目的やターゲット層などに応じて適切な組み合わせのクロスメディアを試してみましょう。

東洋美術印刷株式会社では、ワンストップサービスでのクロスメディア支援サービスを提供しています。

クロスメディアを展開したいけどどうすればいいかわからない、などの悩みや不安をお持ちの方は、ぜひ東洋美術印刷株式会社のクロスメディア支援サービスをご利用ください。

 

・関連資料のリンク

[注1] 総務省「令和4年情報通信に関する現状報告の概要」

 

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