戦火に見舞われているウクライナの情勢はここ毎日ニュースで取り上げられています。
ウクライナの伝統文様はとても可愛らしいのに、今は見ると憂いの気持ちになってしまいます。
そんなウクライナの民族衣装に施された伝統文様をご紹介します。
ウクライナの民族衣装と文様の「想い」
ウクライナの民族衣装は、刺繍によって柄が施されているのが一般的です。
刺繍は一針一針、生地に針を入れ込んで絵柄を作っているので、特に作った人の思いが強くこもっていると考えられますね。
ウクライナの民族衣装に用いられる柄は、赤を基調にして植物や動物を幾何学的に表わしていますが、込められた思いは「魔除け」です。
ソロチカという白いブラウスなどに施されています。
特に、胸元、手首、裾などの部分には外界との境目から病気や邪気が体に入らないよう、綿密に文様が施されており、刺繍も他より細かく施されているようです。
女性の衣装では赤色の首飾りをするので、首周りはすっきりしていますが、男性用は短いスタンドカラーで魔除けの文様で守られているのが多いようです。
作り手の愛を感じますね。
毎日流れてくるウクライナの人たちの苦しみと悲しみの情報や映像は、心が痛みます。
ウクライナの人たちがまた、民族衣装をまとって伝統的なお祭りを楽しめるようになって欲しいです。
文様画像データの「文様百趣」のなかにもウクライナの民族衣装で使われた柄があります。
芥子(けし)を幾何学的に表した可愛らしい文様です。
この「魔除け」の意味がこめられたこの文様を少しでも多くの方に知っていただきたく、通常は有料で提供している文様をしばらく無料でダウンロードできるようにしました。
パンフでも商用でも自由にお使いください。
ウクライナに心を少しでも寄せることに寄与できれば幸いです。
ヒゲモン
ウクライナに平和の願いを込めて
ヒゲモン