「リアル媒体×プロモーション」のブログも今回で第七弾となります。
様々な事例をご紹介してきました。ですがおそらく、今回が今までで一番にビックな媒体となります。
サイズも規模もきっと金額も……
では早速、ご紹介したいと思います。
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東京の上空に浮かんでいる、見慣れたあの文字
5月某日。赤坂から四谷に移動するタクシーの車内で、私は空に浮かぶ何かを見つけました。
「ねえ、あれ見える?」と隣に座る旦那さんの肩を勢いよく叩き、二人で窓ガラス越しに空を見上げます。
「宇宙船かな!?」
「違うって、あれは飛行船だよ」
「飛行船かぁ…。なんか書いてある……なんだろう……?」
ピントを定めるように目を細めれば、居酒屋やスーパー等で見かけたことがある何かのような気がしてきました。Twitterを開き、検索をかけると同じように飛行船を見かけた人の投稿が。
飛行船をプロモーションの媒体にしたユニークな発想
そこからあの文字が『スーパードライ』であることがわかりました。
これってとんでもないリアル媒体じゃん!急いで私はスマホに「ブログネタ 飛行船」とメモをしたわけです。
満を持して、このネタを書く時がやってまいりました。
アサヒビール株式会社は『アサヒスーパードライ』のフルリニューアルに合わせ、日本全国を巡る『新スーパードライ』のプロモーションを開始しました。
「スーパードライミュージアムカー」の全国キャラバンを3月25日から10月(予定)まで開催し、『スーパードライ』発売翌年の1988年に飛行開始して以来となる飛行船「新スーパードライ号」を3月31日から5月30日までの約2カ月をかけて、北海道から九州まで日本列島の空を周遊しました。
私が見かけた飛行船は1988年のプロモーションの再来だったというわけです。
当時「スーパードライ号」は大きな話題となったそうですが、今回はただ周遊するだけではなく、飛行船と連動したTwitter投稿キャンペーンや飛行船から空撮した動画をつなぎ合わせてホームページなどで公開するなど、web媒体とも上手く組み合わせています。
これ以外にも総勢50組のYouTuberとのタイアップ企画も実施したそうです。
ちなみに飛行船以外にもアドバルーンという宣伝方法もあります。
気球の下に広告の入った布をつるしたもので、昭和の時代ではデパートの屋上に色とりどりのアドバルーンが並んでいたそうです。
飛行船と並びポピュラーだったこの宣伝方法は高層ビルの増加などの様々な要因で、現代ではすっかり見かけることが少なくなりました。
当時を知っている世代には懐かしく、若い世代には新しく、どちらにも刺さるプロモーションだったのではないでしょうか。[注1]
飛行船のようなインパクトを残せるリアル媒体は少なくない
今回は実際に私が遭遇したリアル媒体をご紹介させていただきました。
飛行船というインパクトは、なかなかweb媒体では置き換えが効かないものだと思います。
勿論、その逆もしかりですのでお互いのメリットを把握し、プロモーションを考えてきたいですよね。
次回は第八弾です。またここでお会いできるのを楽しみにしております。
・関連資料のリンク
[注1] アサヒビール株式会社:「日本全国を巡る“新スーパードライ”のプロモーションを展開」