【展示会レポート】ホリゾンスマートソリューションフェア2023in東京に出展しました!

【展示会レポート】ホリゾンスマートソリューションフェア2023in東京に出展しました!イベント情報

2023年4月12日~14日の3日間にかけて、東京都千代田区にある科学技術館にて印刷・製本技術の展示会「ホリゾン・スマートソリューションフェア 2023 in 東京」が開催されました。

世界で初めて卓上製本機を開発した老舗の製本機械メーカー、ホリゾン社が手掛ける様々な機械の展示に加えて、各印刷会社による展示ブースの出展や印刷業界の課題や今後について扱うセミナー講演と、今展示会の内容はまさに印刷業界による印刷業界のための催し物といった感じでした。

今回は弊社東洋美術印刷も出展させていただいたホリゾン・スマートソリューションフェア 2023の様子をレポートいたします。

ホリゾン・スマートソリューションフェア 2023について

今回の展示会は「Growing Together ~ 印刷業界と共に成長する」をテーマに、社会がDXやサステナビリティ向上を目指して変わりゆく中、印刷業界が持続的成長をはかるために顧客へ「共感、共鳴、共創」を想像して提供するための新しい技術やビジネスモデルを紹介する場として開催されました。

展示会を主催したホリゾン社は1973年に卓上型の製本機を開発したことで一躍世界的な製本機メーカーとなり、今もなお自動製本ソリューション「製本FA(ファクトリーオートメーション)」の分野で世界トップシェアを誇っています。

2020年には経済産業省から「グローバルニッチトップ企業100」として選出されているなど、日本の印刷産業を代表する企業の1つともいえます。

 

東洋美術印刷の出展品目について

サッカーノートやコムデザpaper等といった印刷物

東洋美術印刷では様々なお客様との取引の中で多種多様な印刷物を製作・提供してまいりました。今回の展示会でも実際に弊社がこれまで手がけてきた印刷物のサンプルを多数展示しました。

以下の画像は展示会当日に撮影した、ジュニアのサッカークラブ向けにチームのロゴやカラーデザインを取り入れたオリジナルの一冊を発注できる「サッカーノート」や、当ブログ・コムデザの内容を紙面にまとめて定期発刊している「コムデザpaper」などの当社の印刷物です。

サッカーノートなどの展示内容コムデザpaper

ほかにも報告書のサンプルとして同じ内容をフルカラー、モノクロでそれぞれ印刷して1冊にまとめたものが展示されており、それぞれを見比べたときに視覚的にどのように印象が違うのかわかるようになっています。

例えば下記のグラフを見たときに、フルカラーのもののほうが一目でどの会社を表しているかが容易に分かります。

しかしモノクロだとそれぞれの線が見分けづらいため、どの線がどの会社を表しているのかが分かりにくいです。

カラーでの表グラフモノクロでの表グラフ

フルカラー印刷と聞くと費用が高くつきそうなイメージがありますが、費用を抑えたフルカラー印刷を可能にしたのが当社のCSIという印刷技術です。

 

3DCGやVR技術を取り入れたデジタルコンテンツ

近年、東洋美術印刷が最も力を入れているものの一つが、3DCGやVRなどの技術を活用したデジタルコンテンツです。

今年の2月に行われたpage 2023に引き続き、今回も当社ではパノラマカメラで撮影した画像を投影させてWEB上にバーチャル空間を生成する「VR360」によるデジタルコンテンツを展示いたしました。

また印刷業者がこれから本格的にデジタルマーケティングをはじめる上で意識しておきたいビジネスモデル像や、CADデータをもとに精巧に作られた機械や建造物の3DCGによる映像なども展示されていて、東洋美術印刷が印刷だけにとどまらずマルチメディアの製作・連携にも長けている印刷会社だということが、展示物を通して改めて実感できました。

 

TBP社員によるセミナー講演

開催二日目となる4月13日には、当社のマーケティング部部長によるセミナー講演「SDGs、環境対応を事業成長につなげる「印刷会社のサステナブル経営」」が開かれました。

こちらは当社がサステナビリティ向上に向けて取り組んでいることや、将来の印刷業界の課題点などの内容を受けて、印刷業界は改めて今何をするべきかまとめた内容となっています。

紙媒体のデジタル化や新型コロナの影響など様々な要因を受けて、印刷の需要は低下し続けています。

セミナーではこうした流れの中、印刷会社が将来的に生き残っていくには以下の3つのことが必要だと述べられています。

  • ① サステナビリティを意識した印刷の実現
    水なし印刷やバイオマスインキ、FSC森林認証紙など環境面に考慮した資材や技術を取り入れて、環境や人体への悪影響を極力抑えたエコフレンドリーな印刷を実現させること。
     
  • ② オフセット印刷からオンデマンド印刷への移行
    一般的な商業印刷の方法であるオフセット印刷は一度に大量印刷するため、小ロットの発注だと余剰分や無駄に廃棄する分が生じてしまいやすい。
    必要な分だけ発注できることから環境面や費用面のメリットの高いオンデマンド印刷へ主な印刷方法を移行すること。
     
  • ③ デジタルコンテンツの製作への参入
    紙媒体の印刷物が減少しても、その代替の役割をPDFやWEBサイトなどのデジタルコンテンツがになうことになる。
    これまで培ったデザインのノウハウや実績を活かすことで印刷会社ならではの特徴を持ったデジタルコンテンツを展開できる余地がある。

VR360など当社の実際のサービスの話題も出てきており、当社東洋美術印刷の現状を反映させながら印刷業界の現在や今後について色々うかがえたセミナーとなりました。

弊社のブースとセミナーに来ていただいた皆様、まことにありがとうございます!

 

まとめ

今回の展示会では実際に製本システムが稼働する様子なども見学できて、印刷のことをあまり知らない初心者でも楽しめそうな内容となりました。

また普段はなかなか見られない競業他社の印刷物なども展示されており、互いに刺激を受けるようないい場になったのではないかなと思います。

今後もたくさんのリアル展覧会に参加して、印刷業界のトレンドや取り組みなどをリアルで見ていきます!

 

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