2025年2月19日(水)から2月21日(金)までの三日間、池袋・サンシャインシティにて印刷メディアによる大型イベント「page2025」が開催されました。
38回目の開催となる今回のテーマは「共奏」で、これは印刷に携わる者が同業他業かかわらずあらゆる企業と連携をはかることで、ノウハウを蓄積して予測不能な社会の変化に対応できる事業を展開しようという意味が込められているそうです。
東洋美術印刷は昨年に引き続き今年度もpage2025に出展し、数多くの方に来訪していただきましたのでその様子について今回はレポートいたします。
page2025の概要について
page展は1988年より開催されている印刷メディアビジネスの総合イベントで、今回は3日間で144社の企業や団体が出展、去年よりも多い24,580名の来場者を記録しました。
前回と同じく、印刷会社や印刷機械メーカーなどプリンティングに関わる様々な業種の企業がブースを出展したほか、会場内やオンラインでの基調講演も多く行われました。
中には近年話題になっている生成AIの印刷への活用に関する内容の講演もあり、印刷技術の最先端やトレンドを見て回れる展示会となりました。
今回のpageでは日本新聞協会などにより毎年開催される新聞業界最大の展示会「JANPS」との提携や、人材採用やDX対策など印刷現場の課題解決にむけてビジネスマッチングの場を提供する「工場ソリューションゾーン」の開設といった新たな試みも見られました。
東洋美術印刷のブースにも印刷会社や出版社だけでなく、本当に様々なジャンルの企業や団体の方に訪れていただき、弊社のサービスについてお伝えできました。
東洋美術印刷が今回ブースで展示した内容
今回東洋美術印刷は、自社のサービスであるデジタルブックオンデマンドシステム「CSI」に関する展示を行いました。
CSIは100~1,000部以下の少中部数でのカラー印刷に特化した、インクジェット印刷と製本をワンストップでおこなってくれるデジタルブックオンデマンドシステムです。
オフィスのプリンターで印刷するのは面倒だが、オフセット印刷で発注すると割高になってしまう、そんな小中部数の印刷物の発注に適しているのがCSIの特徴です。
インクジェット印刷のCSIは刷版を使わずに印刷することで、製版などの工程がなくなり印刷のコストや作業時間を大きく削ることができます。
そのため、CSIは印刷物によっては発注費用を最大10分の1ほどの価格にまでおさえられ、手軽にフルカラーの冊子を用意することが可能です。
製本機能は中綴じと無線綴じに対応しており、数ページほどのリーフレットから数百ページある分厚いカタログまで様々な印刷物の作成に対応しています。
製本の仕上がりもかなり丈夫なため、CSIは教科書やノートといった耐久性が求められる冊子も問題なく制作できます。
ちなみに昨年度のpage展では、東洋美術印刷はデジタル制作ソリューション「TBP Digital」が手がけるサービスを自社ブースで展示いたしました。

去年のpage2024に出展した様子については、こちらの記事をご覧ください!
今回ブースにて展示した内容の詳細


今回のブースでは、実際にCSIによってつくられた印刷物を数種類ほど並べて展示いたしました。
少年サッカーのチーム向けのノートブックや、大学の体験施設に関する図録などニッチな内容のものもあり、CSIによる小ロット印刷に適した事例ともいえるでしょう。
またCSIについてまとめたチラシや小冊子を配布したほか、ブース後部のモニターにて実際にCSIを用いて冊子を印刷・製本している様子を映像で紹介しました。
展示ブースには当日数多くの来客がありました!
今回は1日目・2日目に弊社の展示ブースの様子を見に伺ったのですが、Page自体の来客数がかなり多かったこともあり、コンスタントに来客がありました。
近年、印刷に対するニーズが多様化して少部数の発注が増えており、CSIのメリットは今後の印刷・製本・出版の現場に大いに役立てられるといえます。
印刷会社同士で、これからの業界の課題やビジョンを語り合う光景も見られるなど、弊社にとっても意義のある参加となったと思います。
まとめ
今回、東洋美術印刷では小中部数のフルカラー印刷を低価格で実現するCSIという印刷システムについて展示いたしました。
昨今では小ロットでの印刷発注が増えており、CSIはこうした今の印刷の現状にぴったりなソリューションといえます。
開催当日は本当に数多くの方に弊社のサービスを知っていただき、様々な企業の老若男女問わずあらゆる方と交流を深められました。
今後もpageをはじめとした各種展示会にて、弊社の印刷をはじめとしたソリューションを紹介しつつ、印刷業界内外での交流をより深めていければと思います。