郵便料金値上げが2024年5月21日の関係閣僚会議で了承され、今年10月から大幅に値上げが行われる見通しとなりました。
25g以下の定形郵便で26円増、はがきでも22円増の値上がりとなります。
消費税率の引き上げを除いて、30年ぶりの値上げです。
本記事では、郵便料金値上げはいつから?などの概要と、値上げによるDMコストへの影響や対策方法について解説します。
値上げの概要、スケジュールや理由は?
スケジュール 2024年10月から
郵便物の種別ごとの値上げ方針案
なぜ郵便料金を値上げするのか?
郵便料金の値上げには主に2つの理由があります。
- 郵便物の利用減少
メールやSNSの普及で、手紙やはがきの利用が減少した。 - コスト増加
人件費や燃料費のコストが増加している。
郵便事業は国民にとって重要なインフラであるため、事業存続のため値上げはやむを得ません。
郵便料金値上げによるDM(ダイレクトメール)への影響
郵送業務や、DM(ダイレクトメール)による広告活動を行っていたり、カタログやパンフレットを郵送している企業や団体においては大きな影響を受けることとなります。
例えば、年間1万通のはがきDMを発送していた場合には、22万円のコスト増となります。
※広告郵便物の割引を含めない試算です。
予算が限られている場合には発送できるDMの通数が少なくなってしまい、宣伝効果も減少してしまいます。
それでは、郵便料金値上げによるDMコスト増にはどのように対策したらいいのでしょうか。
DMのコストを削減するポイント4選
サイズやページ数など、仕様を変更してみる
情報量の削減を行うことで印刷物の仕様変更が出来れば、郵便物のサイズや重量をコンパクト化できるので発送コストも下がる可能性があります。
具体的には、
- 不要な情報を削除する
- 文章を簡潔にまとめる
- 片面印刷だったものを両面印刷にする
- 同梱しているチラシやカタログを見直す
これらの対策によりDMのサイズや重量を減らせる可能性があります。
また、情報量を削減することで、顧客にとって必要な情報が伝わりやすくなり、顧客満足度の向上につながることもあります。
DMの発送先のリストを見直してみる
DMの発送先リストを見直し、発送数を絞ることもコスト削減には重要です。
データクレンジングするだけでも、無駄な発送コストを削減することが可能です。
データクレンジングでは、住所や氏名など、同じデータが複数回登録されているような重複データや、住所不明や転居先不明などの無効データを削除する方法があります。
発送先リストが多いと、時間と手間がかかる作業です。時間や人員の確保が難しい場合には、データクレンジングの代行サービスもあるので検討してみてもいいでしょう。
さらに、顧客の属性や興味関心、過去の購買履歴や反応に合わせてリストを分類することで、それぞれに最適な情報を提供し、顧客とのエンゲージメント強化に繋がります。
メールマーケティングへの切り替え
思い切って、発送コストがかからないメールマーケティングに切り替えるのもおすすめです。
コスト面以外でも、メールマーケティングなら顧客のリアルタイムな興味や行動に合わせた情報発信を行うことができたり、配信後の効果分析ができる点でDMよりも優れています。
しかし、郵便料金値上げによりますます各企業がメールマーケティングに力を入れる傾向になると、なかなかメールを開封してもらえないといった課題も出てきます。
また、メール配信のためのプラットフォームを導入しようとすると導入コストやランニングコストも発生します。
DMの効果測定をしてPDCAをまわす
WEBマーケティングと同じく、DM施策でも効果測定を行い、PDCAをまわすことが大切です。
反応率やコンバージョン率、顧客単価、費用対効果などは工夫をすればDMでも効果測定が可能な項目です。
DMを送ったら終わりではなく、どの程度の成果をあげられたのか、どのリストに送ったどんなDMが効果的だったのか、計測と改善を繰り返すことで精度を高め、確度の高いリードへ磨き上げたコンテンツを届けることができるようになります。
紙媒体は効果測定ができないのではないかと思う方もいらっしゃるかと思いますが、そんなことはありません。
紙媒体であっても、しっかりと効果測定をしてPDCAをまわしていくことで費用対効果が上がり、結果的にコスト削減につながります。
ピンチはチャンス!?DMのコストを抑えつつ効果アップに取り組みましょう
郵便料金値上げは、DMのコスト削減を迫られる大きな課題ですが、適切な対策を講じることで、効果的にコストを抑えながら顧客とのコミュニケーションを強化することのできるチャンスとも言えます。
東洋美術印刷が提供している「スマホの入口」なら、DMにスマホの入口で作成したQRコードを掲載することで、QRコードにアクセスしたユーザー数やアクセス回数、利用ブラウザ、年齢、地域などを自動で取得することが可能になります。
その分析結果を元に、よりターゲットに届く効果の高いDMへとブラッシュアップしていくことができるようになります。
また、スマホの入口ではデザインQRというデザイン性の高いオリジナルQRコードを作成することもできるので、QRコードの読み取り率の向上も期待できます。
特にDMの効果測定は郵便料金値上げの前から取り組むことがおすすめです。
DMでお困りのことは、ぜひ一度東洋美術印刷へご相談ください。
※ QRコードはデンソーウェーブの登録商標です。
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