皆さんは大学や専門学校のオープンキャンパスに参加したことはありますか。
筆者もかつて高校生だったころに、一度参加した思い出があります。
オープンキャンパスって高校生にとっては志望校が本当に自分の中で行きたい学校なのか見極めるいい機会だと思うので、多くの方が参加したと思います。
最近ではただ校舎や授業の様子を見せるだけでなく、スタンプラリーを開催し校舎内を探検するようにまわれるところも多くなりました。
そこで今回はオープンキャンパスでスタンプラリーを実施している大学や専門学校について、オープンキャンパスのメリットも振り返りながら説明いたします。
オープンキャンパスについておさらい
オープンキャンパスとは、そもそも大学や専門学校が受験・進学を控えている生徒やその保護者に向けて校内を開放して見学してもらうイベントで、場合によっては「体験入学」や「オープンスクール」と呼ばれることもあります。
普段は部外者の立ち入りが禁止されていることの多い校内を見られるだけでなく、実際に通っている生徒や教師と交流できたり、大学進学や人生設計などの相談に乗ってもらえたり、サークル活動の様子を見学できたりと、リアルなキャンパスライフを気軽に体験できる場となっています。
大学側にとっても少子高齢化による学生の減少が進む中で、より多くの学生に大学のことを知ってもらうためのツールとしてオープンキャンパスはうってつけです。
2022~2023年にかけて東京都内だけで見ても、100校以上の大学がオープンキャンパスを実施していることからも、オープンキャンパスがいかに重要なプロモーションツールであるか分かると思います。
スタンプラリーをオープンキャンパスに取り入れるワケ
近年、オープンキャンパスにゲーム要素を取り入れる「ゲーミフィケーション」を行う事例が増えています。その代表例がオープンキャンパスでのスタンプラリーの実施です。
オープンキャンパスの参加者は、一般的に友達あるいは保護者というケースが多いです。
スタンプラリーを導入することで、学生は友達や家族とお出かけをするような感覚でオープンキャンパスに参加するようになります。
あまり校内で注目されないスポットも、スタンプラリーのコースに設定すれば多くの方が来訪してくれるかもしれません。
他にも売店や食堂にスタンプを置くことで来客アップが見込めたり、スタンプの獲得条件をアンケートなどにすることで校外からの意見を集められたりできます。
スタンプラリーを導入したオープンキャンパスの事例
スタンプラリーをオープンキャンパスに取り入れた大学の事例を3つ紹介します。
スタンプラリー導入事例1. 白百合女子大学
東京都調布市に本部のある白百合女子大学は、いち早くスマホを用いたDX化を推し進めている大学の1つです。
2016年には大学公式アプリを用いたデジタルスタンプラリーをオープンキャンパスに取り入れています。
校内の20ヶ所に設置されたQRコードを読み取るとスタンプがもらえる仕組みで、QRコードの印刷された紙には、各施設の説明や在学生のコメントなどが記載されています。[注1]
スタンプラリー導入事例2. 愛知学院大学
愛知県日進市に本部のある愛知学院大学では、LINEの公式アカウントと連動したスタンプラリーを取り入れています。
スタンプはLINEから大学に関するアンケートに回答することで1つもらえます。
他にも授業体験やオープンキャンパス、進路相談会といったイベントに参加してもスタンプがもらえます。
アンケート回答時にもらったものと合わせて3つスタンプを集めれば、大学の最新過去問が景品として獲得できます。[注2]
スタンプラリー導入事例3. 龍谷大学
京都府京都市に本部のある龍谷大学は、オープンキャンパスの予約など様々な機能を集約させた大学公式アプリをリリースしており、予約から受験書類の申し込みまでワンストップでできるようになっています。
またオープンキャンパスではイベントに参加するとスタンプがもらえて、一定数集めることで大学のノベルティグッズがもらえる仕組みになっています。
このアプリの機能を通じてスタンプへのアクセス情報を解析することで、どのイベントが学生に人気があったのかリサーチできるようにしています。
ほかにもスタンプラリーではありませんが豊橋調理製菓専門学校ではオープンキャンパスに参加するとスタンプがもらえて、獲得したスタンプの数に応じて受験費用の割引などのサービスが受けられるようになっています。[注3]
スタンプラリーは大学を知ってもらえるきっかけになる
生徒・保護者に名前を知ってもらって進学先として選んでもらえるよう、今や多くの大学や専門学校がオープンキャンパスを開催しています。
しかし、ただ校舎を開放した程度では印象に残りにくく、他の大学との差別化ができません。
授業や施設、サークルなどの学校の魅力を生徒に積極的に知ってもらうきっかけとして、キャンパスを利用したスタンプラリーが効果的です。
他にも大学によっては、VRコンテンツを使ったオープンキャンパスを開催しているところもあります。
こちらに関しては別の記事もご覧ください。
・関連資料のリンク
[注1] DigitalPRPlatform:白百合女子大学が8月6日のオープンキャンパスで「スマホで白百合を探検しよう!(Powered by: カーリルタッチ!)」を実施
[注2] 愛知学院大学:夏のオープンキャンパス REPORT2019
[注3] 龍谷大学:「受験生向けスマホアプリを共同開発 手軽に英語の受験対策ができる機能を開発 大学のアプリでは全国初」
・関連資料のダウンロード
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