近年、自治体や民間企業が主催するイベントにおいて、デジタルスタンプラリーが人気を集めています。
普通のスタンプラリーとは異なるメリットも多くありますので、イベントの集客率アップやデータ分析などを狙いたいのなら、デジタルスタンプラリーの実施を検討してみましょう。
本記事ではデジタルスタンプラリーの基礎知識とメリット、主な事例をご紹介します。
デジタルスタンプラリーってどんなもの?
デジタルスタンプラリーとは、スマホやタブレットなどのデジタル端末を使用して参加するスタンプラリーのことです。
従来のスタンプラリーは、専用の用紙にスタンプなどを押してもらう方法が主流です。
しかしデジタルスタンプラリーでは、デジタル端末から特定のサイトにアクセスまたは専用アプリを起動し、Web上でスタンプを取得する仕組みになっています。
デジタルスタンプラリーは、スタンプの取得方法によって大きく3つの種類に区分されます。
QRコードタイプ
QRコードタイプとは、特定のスポットで提示されたQRコードをスマホやタブレットなどで読み込むことでスタンプを付与するタイプです。
ユーザーは専用アプリをあらかじめインストールしておき、デジタル端末のQRコードリーダーなどを用いて、提示されたQRコードを読み込むことになります。
QRコードはパンフレットやポスターという形で配布あるいは掲示されるケースが多く、あまり手間やコストを掛けずに実施できます。
GPSタイプ
GPSタイプとは、特定の場所にいるユーザーの位置情報を認証することによってスタンプを付与するタイプです。
ユーザーはスタンプが付与されるスポットまで行き、その場で専用のアプリを開いてスタンプを取得する、という仕組みになっています。
つまり、ユーザーは必ず特定のスポットに行かなければスタンプをもらえないので、不正が起こりにくく、また主催者側がパンフレットやポスターなどを作らなくてもよいところが利点です。
キーワード入力型
キーワード入力型とは、専用アプリや専用サイトなどに特定のキーワードを入力することでスタンプが付与されるタイプです。
キーワードは特定のスポットに掲示されており、ユーザーはスポットでキーワードを確認して入力することになります。
キーワードをクイズ形式にすれば、よりエンターテイメント性が増し、ユーザーに楽しんでもらえるでしょう。
デジタルスタンプラリーの4つのメリット
デジタルスタンプラリーは、アナログなスタンプラリーと比較して以下のようなメリットがあります。
メリット1:運営の負担を軽減できる
紙のスタンプラリーでは、用紙を印刷・配布する手間がかかるほか、スタンプ台の設置やスタンプの盗難防止、景品の受け渡しなどさまざまな準備が必要になります。
これらはすべて現場で行わなければならないため、運営側の負担が大きいところがネックです。
一方デジタルスタンプラリーの場合は、ユーザー自身で専用アプリをインストールしたり、Webサイトにアクセスしたりする仕様になっているため、それ専用の用紙を準備する必要はありません。
GPSタイプなら、QRコードやキーワードが掲示された紙を作成する必要もないので、運営側の負担を大幅に減らせます。
景品についても、イベント専用のWeb壁紙やデジタルクーポンなど、オンライン上で完結するものを配布すれば、景品を手渡す手間も省けます。
メリット2:参加者のデータを収集・分析しやすい
紙のスタンプラリーの場合、参加したユーザーのデータは配布および回収した紙の枚数からしか把握できません。
デジタルスタンプラリーなら、アプリを起動したり、Webサイトにアクセスしたりしたときに、ユーザーの行動データをログとして残すことができます。
行動ログを辿れば、参加した人のうち、「どのくらいの人がゴールしたのか」「どういうルートで辿る人が多かったのか」などの情報を取得することが可能です。
これらの情報を分析すれば、次回同じようなスタンプラリーを実施する際に、「どうすれば参加率やゴール率を上げられるか」「ルートの導線はどうすべきか」などを検討する材料となります。
アプリをインストールする際に、参加者の性別や年齢などを入力するような設定にしておけば、どのような人がスタンプラリーに参加していたのか、ターゲット層の属性まで把握できます。
メリット3:参加者の離脱を回避しやすい
普通のスタンプラリーの場合、参加者が多いとスタンプ台に列ができてしまうことがあります。
待ち時間が長いと、ユーザーは飽きてしまって途中でラリーを離脱する可能性が出てきます。
デジタルスタンプラリーなら、ユーザーは手元のスマホやタブレットを使って各々スタンプを付与してもらえるので、スタンプ台に列ができる心配がなく、かつ離脱の回避にもつながります。
メリット4:人員や人件費を節約できる
一般的なスタンプラリーの場合、スタンプ台やゴール地点だけでなく、ルートの案内役などの人員も各所に配置する必要があります。
デジタルスタンプラリーなら、アプリやWebサイト上でマップや現在地を確認できるので、案内役がいなくても迷う心配はほとんどありません。
普通のスタンプラリーに比べると人員を大きく削減できるため、指導の手間や人件費のカットにつながります。
デジタルスタンプラリーの実施事例
デジタルスタンプラリーが実施された事例を2つピックアップしてご紹介します。
千葉県のデジタルスタンプラリー事例
千葉県は、県内の観光スポットや駅、SAなどを巡るデジタルポイントラリーを実施しました。
全500地点の対象スポットにて、QRコードの読み取りでポイントとスタンプの両方を取得できるサービスを提供。
参加賞には待ち受け画像、またポイントを集めれば最大3万円相当の千葉県産品の詰め合わせセットが抽選で当たるように企画しました。
あわせて、さまざまな角度から観光を楽しめるモデルコースも複数用意され、スタンプラリーとともに千葉の魅力を新発見できる企画として好評を得ました。
北海道利尻富士町のデジタルスタンプラリー事例
北海道利尻富士町は、北海道利尻島を巡るGPSおよびQRコードタイプのスタンプラリーを実施しました。
島内にある対象スポットにて、スマホのGPS機能を使ってチェックインするか、あるいはQRコードを読み取るとポイントを獲得。
ポイントはスポットによって付与数が異なり、ポイント数が一定を超えると利尻の特産品が当たる抽選に応募できる権利を得られる流れです。
さらにマイページで利尻島にまつわる3択クイズにチャレンジし、正解するとポイントを付与するなど、スタンプラリーと一緒に楽しめるコンテンツも提供。
ゲーム感覚で利尻島の魅力を学べる企画となっています。
デジタルスタンプラリーを集客やデータ分析に活用すべし
デジタルスタンプラリーは、スマホやタブレットを使ってスタンプを取得できる手軽なスタンプラリーです。
主催者側にとっては準備や運営の手間を省けるうえに、参加者の行動データを取得・分析できるなど、今後のマーケティングにも活用できるところが特徴です。
イベントを盛り上げたいときや、観光地への集客を狙いたいときは、デジタルスタンプラリーの実施をおすすめします。
東洋美術印刷株式会社では、デジタルスタンプラリーをはじめ、クーポンやガチャ、おみくじ、スクラッチといったお楽しみコンテンツを手軽に作れるサービス「スマホの入口」を提供しています。
コンテンツは自由に選択・組み合わせができるほか、情報告知用のLPや問い合わせフォームなどをあらかじめテンプレート化しているので、初めてコンテンツを作る方も安心です。
手軽にデジタルスタンプラリーを実施したい方は、ぜひ東洋美術印刷株式会社の「スマホの入口」の利用をご検討ください。
※ QRコードはデンソーウェーブの登録商標です。
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