デジタルスタンプラリーは、スマートフォンなどでAR(拡張技術)マーカーを読み取ることでデジタルスタンプを押印できるサービスです。
台紙やスタンプ台などの準備が不要であることや、押印の際に人やモノと接触しないで済むこと、ARを活用したさまざまな演出が可能であることなどから、従来のアナログなスタンプラリーに代わる手段として人気を集めています。
今回はデジタルスタンプラリーを実行し、イベントを成功させた事例を紹介します。
デジタルスタンプラリーを活用したイベントの成功事例
デジタルスタンプラリーを活用し、イベントを成功させた事例を8つピックアップしてご紹介します。
商店街で行われたデジタルスタンプラリー
とある市の商店会連合会が7日間にわたって実施したデジタルスタンプラリーです。
デジタル化推進事業の一環として開催されたイベントで、デジタルスタンプラリーを集めた先着1,000名に素敵な景品を提供する企画を行っていました。
イベントではデジタルスタンプラリーと同時に、商店街のあちこちに設置されたデジタル掲示板で商店街の動画を配信するなど、デジタルを駆使した企画を行うなど、参加した人たちがデジタルに親しめる工夫が採り入れられていました。
謎解きを楽しめるデジタルスタンプラリー
ある区の区制周年記念イベントとして、一カ月間にわたって開催されたデジタルスタンプラリーイベントです。
歴史のある町の魅力を再発見できる散策ルートに沿って設置された総合案内サインにある二次元コードを読み取ることで、謎解きチャレンジにチャレンジできる企画を実施。
謎解きに成功するとデジタルスタンプが付与され、集めたスタンプ数に応じて素敵な景品に応募できるというイベント内容でした。
謎解きは正解するまで何度でもチャレンジできること、アプリのダウンロードが不要で参加しやすかったこと、デジタルスタンプを集めながら散策も楽しめることなどから、家族連れを中心に多くの人が散策し、イベントを盛り上げていました。
二区合同で開催されたデジタルスタンプラリー
隣接する二区が共同で主催したデジタルスタンプラリーイベントです。
専用アプリをダウンロードした上で、二区に隣接するスポットを巡り、各エリアのクイズを解くと、デジタルスタンプを獲得することができます。
すべてのスタンプを集めてアンケートに回答した先着1,000名を対象に、オリジナルグッズをプレゼントするという企画でした。
イベント開催期間中は、周辺のお店で二区の店がコラボした特別メニューが提供されたり、特定の日に駅前で特別マルシェが開催されるなど、並行してさまざまなイベントも催されたことから、市内外から人が集まり、盛況のうちに終了しました。
ポイントアプリを活用したデジタルスタンプラリー
ある市が姉妹都市との盟約を締結した周年記念して、1カ月間にわたって開催したデジタルスタンプラリーイベントです。
専用アプリをダウンロードした上で、市内にある姉妹都市ゆかりの8カ所に設置されたスタンプ地点を訪れると、アプリを介してデジタルスタンプを獲得できる仕組みになっています。
すべてのスタンプを獲得すると、市が実施するポイント事業のポイントを100ポイント獲得することができ、1ポイント=1円として市内のポイント加盟店で利用できます。
同アプリは市内のポイント加盟店でも利用できることから、元々市民の多くが活用しており、「デジタルスタンプラリーのためにアプリをダウンロード&インストールする」というハードルが低かったこと。
また、参加者へのプレゼントが加盟店で使えるポイントという実用的なものであったことから、多くの市民が積極的にイベントに参加したようです。
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とまチョップポイント事業について
スマホアプリとコラボしたデジタルスタンプラリー
ある市がスマホアプリとのコラボ企画として実施したデジタルスタンプラリーイベントです。
コラボしたスマホアプリは、実際に尋ねた場所を塗りつぶしていくというゲームアプリで、イベントでは市内24カ所を巡って周辺エリアを塗りつぶしつつ、特定のスポットでアプリを介したチェックインを済ませるという仕様になっていました。
スタンプラリーをすべて巡ると、市内のホテル宿泊券やグルメなど、豪華プレゼント抽選に応募することができます。
ラリーは歩行する距離などに応じて複数に分かれているため、参加者は自分の体力などに合わせて気軽に参加することができ、子どもから大人まで幅広い世代の方がチャレンジしました。
イベント期間も約半年と長めに設定されていたため、好きなタイミングで参加できた方も多かったようです。
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テクテク網走めぐり2023
市内のラーメン店を巡るデジタルスタンプラリー
市内の対象ラーメン店を巡ってスタンプを獲得するデジタルスタンプラリーイベントです。
スタンプラリー加盟店にある二次元コードをスマートフォンなどで読み込むことでスタンプを獲得することができ、集めたスタンプの数に応じて景品と交換できる企画でした。
専用アプリのダウンロードは必要なく、スマートフォンの標準カメラでコードを読み取るだけなので、気軽に参加した方が多かったようです。
美味しいラーメンを食べながら集めるグルメスタンプラリーだったことから、店側にとっては宣伝になり、お客さん側にとっては新しいお店の開拓につながるという、一石二鳥のイベントになったようです。
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推しメンやまがた デジタルスタンプラリー
地元での買い物を促すデジタルスタンプラリー
ある市の商工会議所が1カ月間にわたって開催した買い物系デジタルスタンプラリーイベントです。
地元での買い物の促進をコンセプトに、市内にある登録店舗で買い物や飲食をするとデジタルスタンプを付与するという企画でした。
デジタルスタンプは登録店舗に提示された二次元コードを読み取ることで獲得可能で、10店舗分で1口の抽選に応募すると商品券が当たるプレゼント企画も行っていました。
登録店舗は78と多く、なじみのお店はもちろん、これまで知らなかったお店を巡るきっかけにもなったことから、短期間でも地域活性化に貢献するイベントとなりました。
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テクテク網走めぐり2023
特産品を使ったメニューを楽しめるデジタルスタンプラリー
ある地域の特産品を使った多種多様なメニューを楽しみながらスタンプを獲得できるグルメ系デジタルスタンプラリーイベントです。
イベントにエントリーしている店舗で、特産品を使ったメニューを注文して二次元コードをスマートフォンのカメラで読み込むと、ポイントを獲得できる仕組みになっていました。
インストール不要なWebアプリを利用するイベントだったため、参加までの手間が掛からないところが好評だったようです。
また、Webアプリではゲームを楽しむこともでき、ランキング上位者には抽選で素敵な商品をプレゼントするなど、参加者が楽しめる工夫が多数取り入れられていました。
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テクテク網走めぐり2023
デジタルスタンプラリーを活用してイベントを盛り上げよう
デジタルスタンプラリーは、台紙などを使ったアナログなスタンプラリーよりも導入しやすく、参加のハードルも低いことから、近年注目を集めているサービスです。
イベント主催側にとっては、デジタルスタンプラリーを通じて、どのような属性の人がどれだけラリーに参加したのかなどの情報も手軽に集められるため、今後のマーケティング活動に役立つところが利点です。
今回ご紹介した事例でもわかる通り、デジタルスタンプラリーは幅広いイベントと相性の良いサービスなので、今後イベントを企画するときはぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。
デジタルスタンプラリーの導入というと、「難しい」「専門知識が必要」というイメージを持たれるかもしれませんが、近年はアプリ不要、コーディング不要で魅力的なデジタルスタンプラリーサイトを構築できるサービスも提供されているので、積極的に活用してみることをおすすめします。
・関連資料のダウンロード
デジタルスタンプラリーを活用した集客アイディア集 本資料では、デジタルスタンプラリーの概要や導入メリット、使い方の説明と、販促・回遊施策での活用例を掲載しています。 デジタルスタンプラリーを簡単に導入できるサービス「スマホの入口」についてもご紹介しておりますので、あわせてご覧ください。 | |